「KOIKEYA PRIDE POTATO」が売れている。3アイテムのうち、2アイテムは数量が足らずに販売休止となっている。店頭での露出も多く、従来は見られなかったような商品のコンセプト、伝統を伝えるPOPもしっかりと配置されている店が多い。
パッケージは従来のポテトチップスカテゴリーからすると、かなり斬新で目を引くパッケージである。ポテトチップスのパッケージは扇形にポテトチップスという文字が黄色やオレンジなど明るい色で配置され、いかにも元気でカーニバルのような明るさをイメージさせるものが多い。シズル写真が大きく真ん中に配置され、季節の味種や雰囲気がイラストなどで鮮やかに施されている。いわゆる万人にイメージされやすいポテトチップスのデザインである。
それに対し、このパッケージは質感のある白色に左右対称に、上品にロゴやシズルカットが配置されている。白場(ホワイトスペース)も十分にとられていて、ゆっくりとした質感を感じるとともに、ロゴを支えるように左右から出てくる緑の波が、ちょっとした動きをつけ、おいしさを醸し出している。
さて、こういった"新しい"パッケージが成功するための要件は何だろうか。1つ目はカテゴリー特性にある。「お気に入りのブランドはあるけれど新しいものが出たら、まず試してみる」というカテゴリーでは新しい挑戦がしやすい。たとえば …