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<O2O>
TOHOシネマズにビーコン設置 館内回遊でコンテンツ配信
「TOHOシネマズマガジン」は、映画情報誌として劇場でも配布している。
20世紀フォックス映画が、スマートフォンアプリを起点として、ユーザーに映画館を回遊してもらう施策を実施した。映画『X-MEN:フューチャー&パスト』のプロモーションの一環で、会場は「TOHOシネマズ日本橋」、「同六本木ヒルズ」の2劇場。5月14日~6月13日にかけて行われた。
iPhoneなどiOSデバイスが備える近距離無線通信機能「iBeacon」を用いた施策。事前に対応するiPhone、iPod Touchへアプリ「TOHO シネマズマガジン」をダウンロードしておく必要がある。
所定エリアに置かれた「ビーコン」の電波到達範囲にスマートフォンが入ると、自動的に動画や、施設誘導、デジタルクーポン、オンラインキャンペーンなどの情報を配信する。配信ソリューションを提供したACCESSは、大型エンターテインメント施設で「iBeacon」を商用利用するのは国内初という。
20世紀フォックス映画は、今夏をめどに、同様のプロモーションを全国で展開することも計画している。
<メディア>
紙ナプキンを広告媒体に 東京都内ラーメン店に設置
広告付紙ナプキンのイメージ。
普段、見慣れたものが変化していたときの驚きは大きい。飲食店で手や口をぬぐう紙ナプキンのようなものでも、クリエイティブによっては目を止めてしまうかもしれない。
実際、紙ナプキンに広告を掲載するサービスが始まった。アドンプ(東京・北)の「ただナプ」だ。
広告付きの紙ナプキンを飲食店に無料で提供し、利用者にアピールする。設置する店舗は、東京23区を中心とした都市部ラーメン店。広告ターゲットは20~40代の都心で働く男性サラリーマンだ。広告面は3面で、単価は1枚2円から。数量は5万枚単位で広告掲載を受け付けている。設置店には、配布枚数に応じて手数料を支払うという。その額は契約ごとに異なり、店舗との合意時に提示する。配布先の候補として登録するのに費用はかからない。
アドンプは「利用者の90%以上が広告に気づいている」という。サービス開始日の6月2日時点で、2万枚の配布を実施。2014年内に月間50万枚の配布を目指す。
<サービス>
フェイスブックで応募、試供品をコンビニで受け取り
フェイスブックを介して、コンビニ店頭で試供品を引き渡すサンプリングサービスがスタートした。同サービス「速攻サンプリング」は、フェイスブックアプリでサンプリングキャンペーンを行う、アライドアーキテクツの「モニプラ for Facebook」と、ソフトバンクグループのSBギフトの電子ギフトサービス「店頭受取型電子ギフト」を連携。5月30日に提供を始めた。
参加者は自身のフェイスブックのアカウントを使ってキャンペーンに応募。当選すると個別のバーコードURLがメールで届き、アクセスすると、SBギフトが発行する商品引換用のバーコードを取得できる。指定のコンビニチェーンの店舗で、キャンペーンの対象商品とバーコードをレジで提示するか、店舗のマルチメディア端末でクーポンを発行すれば、商品と引き換えられる。
参加者が店頭までサンプリング品を受け取りに行くため、配送などのコストを削減できるという。
その場で結果が分かる「くじ引き型」、友人と応募する「グループ参加型」、フェイスブック経由で友人にサンプリング品を贈る「ソーシャルギフト型」などの施策も可能。
<サービス>
サイバーエージェント動画広告の専門組織立ち上げ
「オンライン・ビデオ・スタジオ」の相関図。
サイバーエージェント(CA)は6月1日付で、オンライン動画広告の企画制作の専門組織「Online Video Studio」(オンライン・ビデオ・スタジオ)」を設立した。動画広告の需要拡大を背景に、受注体制を整えた。インターネット広告事業を統括する伊達学氏が指揮し、2015年4月末までに100社との取引を目指す。
制作パートナーに、共同テレビジョンや東北新社、ロボットほか制作会社大手を迎える。また、著名人を起用した動画制作の子会社アメスタも加え、企画プロデュースを行う。
オンライン動画広告分野では、各社の独自性のアピールが焦点となっている。オプトとカルチュア・コンビニエンス・クラブの合弁会社は5月19日、共通ポイント「Tポイント」会員情報を活用した動画広告配信サービスを開始。実店舗での購買にもたらした効果の把握を目指す。