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SPエクスプレス

海の見えない部屋でプロジェクションマッピングほか―今月のSPニュース(後半)

販売促進に関する新製品、新サービス、イベントなどの最新情報、業界動向、ビジネスニュースをコンパクトにお届けします。

<商業施設>
海の見えない部屋でプロジェクションマッピング

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プロジェクションマッピングは101号室で行う。

客室の内部をプロジェクションマッピングで演出したリゾートホテル「BREATH HOTEL(ブレスホテル)」が、神奈川県藤沢市にオープンした。同ホテルのアピールポイントは海を眺められる部屋が多い点。しかし唯一海が見えない部屋があり、プロジェクションマッピングで演出を施すことにしたという。

空間演出に携わったのはネイキッド(東京・渋谷)。同社はこれまで、東京駅丸ノ内駅舎や東京国立博物館、漫画『進撃の巨人』(講談社)などの大型プロジェクションマッピングイベントを手がけてきた。

プロジェクションマッピングするのは、カップルや友人同士の利用をメインとした定員2人の部屋。2人だけの「SECRET PARADISE」をテーマに、部屋に入ると約2分30秒間の演出が始まる。プロジェクションが終わった後も、部屋の中にあるボタンを押すと、再度楽しめる。

<交通広告>
スクランブル交差点に、日本最大級の屋外ビジョンが誕生

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渋谷スクランブル交差点脇に設置された「シブハチヒットビジョン」。

OOH専門の媒体業および企画・立案を手掛けるヒットは、渋谷スクランブル交差点脇にある大外ビルでの大型LEDビジョン「シブハチヒットビジョン」の運用を6月1日より開始した。

同ビジョンは、高さ17.3メートル、幅24.3メートル、バスケットコートと同じ面積で、街頭ビジョンとしては日本最大級の大きさを持つ。また、日亜化学工業製LED素子を使用したディスプレイが映す高画質な映像が特徴だ。

媒体が設置されるスクランブル交差点は、1回あたりの青信号時通過人数が多いときで3000人、1日当たりの人数は約40万人と言われ、多くの屋外広告や街頭ビジョンが設置される広告の激戦区。よって、一つの媒体に来街者の認知を得るのが難しい場所となっている。

そこで同社では、他ビジョンとの差異化のため、LEDビジョンのサイズ最大化に加え、1ロール20分という媒体もある中、1ロールを2分に設定。およそ120秒となるスクランブル交差点の信号待ち時間に、全4社の広告が露出されるようにして来街者の各掲出広告への接触率の向上を図った。

今後はインターネットサービス業やテレビ局などの広告出稿を見込んでいる。

<新サービス>
自分の顔を3Dフィギュアにプレミアムノベルティとしての活用も視野

ムトーフィギュアワールドは、自分の顔を反映した3Dフィギュアを作れる3Dフィギュアプリントサービス「フィギュアワールド」のトータルソリューションの提供を開始した。

これは、フランスのスキャナメーカー・デジタイザー社が開発したサービスの日本総代理店である同社が展開する、高速スキャナーで顔全体の情報を取りこみ、その場で好みの衣装や髪型を選択して、石こう製のフィギュアを製作するというサービス。

実際に編集部が試してみたところ、顔のスキャンからフィギュア製作をオーダーするまで10分程で完了した。画面に写った自分の顔の人形に、髪の毛の色や形、サッカーユニフォームやメイド服といった約90種類(6月現在)のアイテムを自由に着せ替えする体験も楽しめる。金額は人形の大きさによって変わってくるが、小さいものだと約3000円で作成できた。

有償にはなるが、希望に応じてオリジナルの衣装やヘアスタイルの作成も可能。会社のロゴの入ったユニフォームを着せた3D人形をイベント時の記念グッズとしてプレゼントするといった利用も想定できる。子どもからシニアまで楽しめる参加型のサービスとしてイベントへの導入ができそうだ。

フィギュア製作の流れ

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1.スキャナーに顔を入れると、わずか5秒ほどで顔の立体データが取り込まれる。

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2.パソコンを操作してオリジナルの人形をオーダーする。料金は、使用する石こう量によって変動し、画面上に金額が表示される。人形が時折まばたきをするのがユニーク。

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3.作成したフィギュアは約1週間ほどで、指定した場所に郵送してもらえる。

<O2O>
店舗在庫をリアルタイムで検索連動型広告に表示

ヤフーは、検索連動型広告「スポンサードサーチ」に連動させ、店舗の在庫情報や予約状況を表示させるオプションの提供をスタートさせた。

検索キーワードに関連した商品やサービスについて、検索したユーザーの現在位置や地域情報をもとに関連する近隣店舗を自動で判別して表示させる。さらに、商品やサービスを抽出して、在庫がある場合は「在庫あり」、予約を入れられる場合は「空きあり」などと表示する。

検索連動型広告の直下に実店舗や商品在庫情報を表示することで、インターネットユーザーの、実店舗への来店や購買を促す狙い。メインターゲットはスマートフォンで検索するユーザーで、実店舗を持つ企業「店舗在庫表示オプション」を用いた広告を閲覧・クリックし、来店や購入に至ったかどうかは、計測・可視化することも可能だという。

米ITソリューション企業リテーリジェンス社の、商品在庫データと消費者位置情報を連動させたコンテンツ自動配信システムを活用した。

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