中古住宅を新築同然に復旧するリフォームとは違い、リノベーションは間取りから見直して自分好みの住まいづくりを行うもの。サービスの質はもちろん、パートナーとして選ばれるには、依頼者の好感が重要だ。プレミアムは、そのためのツールにもなる。
ウェブ会員や説明会のプレミアム
「レトルトカレー」
レトルトカレーでも、自分なりの好きな具材を加えれば美味しくなる。それがリノベーションとの共通点。一見無関係だが、根底にはそんなメッセージがある。受け取った人の「なぜカレー?」の疑問に答えることが、企業としてどうリノベーションを考えているかの説明につながる。
プレミアムの勝負は渡した後
驚きで好感度に差
同業他社が乱立する市場で、ベンチャー企業が、消費者から好意を獲得するにはどうすればいいか。住宅のリノベーション事業を手がけるリノベる(東京・渋谷)は6月末から、「レトルトカレー」と「トイレットペーパー」という二つのプレミアムで、そのきっかけづくりを狙う。
中古マンションを専門とする同社の設立は2010年。物件探しから設計・施工、リノベーション専用ローンの提供まで、1社で手がける。新築住宅の供給減や、個人収入の上がりづらい社会背景から、国土交通省は2020年をめどに20兆円規模に市場を広げる方針を打ち立てている。
拡大トレンドにある同市場は ...
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