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O2O&オムニチャネル

アプリでファン育成、ユナイテッドアローズのO2O

ユナイテッドアローズ

「ECサイトの役割は店舗の支援である」という、店頭を主軸に据えたO2O戦略でこれまで成果をあげてきたのがユナイテッドアローズだ。同社は1月14日に自社オンラインストアのスマートフォンアプリをスタートした。このアプリによって、今後リアル店舗とECサイトの連携をどのようにしていくのだろうか?

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    ■ECサイト

    2009年に立ち上げたECサイト。扱うアイテムは店舗と同じであり、店舗の在庫情報も把握できる。在庫のデータは、90分ごとに更新している。

ユナイテッドアローズがECサイトを立ち上げたのは2009年。事業支援本部デジタルマーケティング部 部長の相川慎太郎氏は、同社のO2O施策のスタンスについて「店頭が主軸であることは変わらない。ECは顧客が自身のタイミングで購入できる利便性を提供するが、あくまで来店や店頭購入の補完と捉えている。最近、O2Oやオムニチャネルという言葉が出てきたが、顧客とあらゆる接点でつながり、利便性を高めるということはECサイトでずっと行ってきた」と話す。

相川氏が述べるように、同社のECサイトでは、立ち上げ時から各店舗の在庫状況が確認できたり、欲しい商品の取り扱いがある店舗を検索できたりした。また、購入時に付与されるポイントの共通化も進めた。さらに、店頭で試着したが購入には至らなかった顧客に、帰宅後にECサイトで商品の詳細が確認できるよう品番を記した「商品検索用メモカード」を渡すなど、店舗からECサイトへの導線も設けてきた。

では、今回のスマホアプリのスタートは、同社にとってどのような意味を持つのか?相川氏は「ECサイトへのアクセス状況を見ると、もはやスマホがPCを大きく上回っている。ちょっとしたすき間の時間に、またより店舗に近いところで情報にアクセスしてもらうため、『UNITED ARROWS LTD.ONLINE STORE』アプリを立ち上げた」と狙いを述べる。

アプリでは、同社がECサイトで展開する全ブランドの商品を閲覧できるほか、自分の好きなブランドや店舗だけを表示する「フォロー」機能や、お気に入りの商品を登録する「マイリスト」といったアプリならではの機能を搭載。商品はオンラインで購入することもできるし、ECサイト同様、店舗の在庫状況を確認することもできる。各ストアブランドのスタッフによるコーディネートスナップが毎日更新される「スタイリング」のコンテンツは、気になったスタイリングの商品をタップすれば、そのまま商品ページに飛び、商品の詳細や在庫状況、取扱い店舗リストを見ることができるため人気だ。また商品同様、フォローする店舗のスタイリングだけの閲覧や、気になるスタイリングを「お気に入り」登録することもできる。

「短時間でも興味ある情報を見てもらえるよう、ムダな要素をそぎ落とすような感覚でアプリを作った」(同氏)。

アプリの機動力で店頭への誘導を強化

アプリ化のメリットの一つに、画面に情報がポップアップする「プッシュ機能」があるが、相川氏は「プッシュ機能による集客はあまり考えてない」という。なぜなら、ユーザーに興味のない情報を頻繁に送ることは、マイナスでしかないと考えているからだ。むしろ逆の発想で、ユーザー自身が好きなブランドやよく行く店舗をフォローアップ機能でカスタマイズして、自らセグメントして情報を得る仕組みにしている。

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