「多様化するO2O手法、それぞれの強みと優先順位」の通り、O2Oの手法は目覚ましい進化および多様化を遂げている。では、それぞれの手法にはどんな特徴があり、どのような効果が期待できるのか? 引き続き野村総合研究所の中村氏に、2014年に注目のO2O手法を、日本で導入可能なものを中心に紹介してもらった。O2Oに取り組む際の参考にしてほしい。
目的1「オフラインメディアによる認知からO2Oにつなげたい!」
T2O2O/メディア認識
・新規顧客を取り込むにはオフラインメディアも重要
・テレビなどからオンライン(特にモバイル)へ自然に誘導
・顧客の識別やメールアドレスの獲得ができるとなお良い
T2O2OのTはテレビのT。日本では、テレビからオンラインへの連携は検索ワード利用が一般的だが、北米では5桁の数字でメールを送る仕組み(ショートコード)が普及し、顧客の識別や新規顧客のメールアドレス獲得に活用されている。また、右記サービス例のように音声認識で番組やCMを識別したり、画像認識で雑誌を識別することも行われている。
HBC北海道放送が提供する「HBC聞き耳App」。
例:音声認識アプリ「SRapp(スラップ)」
テレビの音声をスマホに聞かせると、番組・CMを識別してクーポンや関連コンテンツを表示させるようなアプリを開発できるベースアプリの一つ。ゼータ・ブリッジが提供し、2013年8月のHBC北海道放送のイベントで、テレビの音をアプリに聞かせるとプレゼントが当たる企画で利用された。
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