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著者インタビュー

サンリオの業績を急激に回復させた、常務取締役の仕事術

サンリオ 常務取締役 鳩山玲人

『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』
鳩山玲人 著 幻冬舎 刊 1300円+税

34歳でサンリオ米国法人のCOOとなり、「ハローキティ」のライセンスビジネスで海外事業を軌道に乗せた著者。会社の営業利益は5年で約3倍となった。これまでどのように仕事をしてきたのかを振り返り、これから未来をつくっていく人たちに向けたメッセージをつづった本。

1日1時間の努力が5年後、10年後に大きな差を生む

仕事でチャンスが来た時、大きな結果を出すには日々の準備の積み重ねが重要です。1日1時間の努力が、1年で365時間、10年で3650時間になります。10年、20年経つとその差は取り返せない。本当に仕事力を高めたいなら、日々のちょっとしたトレーニングが大事です。人にはいろんなチャンスがありますから、あきらめずに地道にやっていけば、今できていないことが5年後にはできるかもしれない。本当に欲しいものを手に入れるには、「手に入りそうもない」と嘆くのではなく、数カ月後、数年後に手に入れるために今日何をすべきなのかを考えて行動する必要があるのです。

私自身、そうした地道な積み重ねで仕事をしてきたタイプです。例えば「ミスターメンリトルミス」は、サンリオに入社して間もなく手がけてみたいと思ったキャラクター。2年がかりでミスターメン社のM&Aに成功しました。実は私が子どもの頃に大好きだったキャラクターの一つでもあります。世界で認知度は高いのに、商品の流通量が少ないため、消費者の接点を増やし商品を作れば、ハローキティと同様、市場が生まれるはずだと確信していました。最初は「ミスターメンリトルミスを売ってくれないか」とアプローチしても、まったく相手にされませんでした。しかし版権を実質的に所有するのは投資ファンドで、いつか必ず売却に出るだろうと、その後もアプローチを続けていました。チャンスがないように見えても、本当にやりたいと思うなら、そのための準備をし続けるべきというのが私の考えです。

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