くまモンは今や食品分野だけに限らず、さまざまな商品・サービスのプロモーションに貢献している。誕生からまだ3年しか経たないにもかかわらず、同じ企業が繰り返し起用する場合も多いのは、前例で実績を残したからこそだろう。この3年間でくまモンが起用された主な企業プロモーションを、業種ごとに5回に分けて振り返り、起用の理由や反響を紹介する。
ユニットコム「くまモンのノートパソコン」
クリスマスのギフト需要を狙い、くまモンとコラボしたノートパソコン3機種を数量限定で発売。それぞれ2種類の天板デザインを用意し、オリジナル壁紙を20種類以上収録。外箱にもくまモンのイラストを使用した。
起用理由
同社が販売する、アニメやゲームなどとのコラボPCシリーズ「ビジュアライズノートパソコン」の購買層がアニメファンなどに固定されていたため、より広範囲(特に女性)へのアプローチを狙った。
反響
発表後、熊本の店舗では地元テレビ局や雑誌の取材があり、SNSで数百件の関連投稿を確認するなど話題喚起に成功。受注開始からクリスマスまでの約1カ月で初回生産分の約60台を予約販売し、2月下旬までに残りの約30台が完売。販売終了後も要望が多く、4月に10台追加生産し、7月末までに再び完売。熊本県内よりも県外からの反響が大きかった。
販売期間 | 2012年12月21日~13年2月下旬 ※13年4月~7月末に追加販売 |
告知メディア | 自社サイト、店頭 |
目的 | 「ビジュアライズノートパソコン」の認知向上、熊本県内店舗の来店促進、新規顧客獲得 |
ターゲット | 女性、父親(子どもへのギフト需要) |
販売エリア | 自社ECサイト、自社運営4店舗(熊本2店、大阪、東京) |
販売価格 | 7万2800円・6万2800円・3万9800円(いずれも税込) |
クオカード「熊本県ご当地QUOカード」
全国各地とタイアップした「ご当地QUOカード」の熊本版として、第1弾「熊本城とくまモン」を発売。その後、12年6月には第2弾として、販売実績に応じて熊本の自然保護基金への寄付を行う「阿蘇草原とくまモン」「肥後の水とくまモン」を発売。