「ヘルスケア」から「ウェルビーイング」へ 人生100年時代のシニアマーケティング発想法
日本の高齢化率は約29%と、世界的に見ても高齢化が進んでいる国だ。平均寿命は世界1位で日本は「人生100年時代の先進国」とも言える。寿命が延びることによって生活者の意識や行動はこれから大きく変化していく。それに伴い、マーケティングの発想法も変えていく必要がある。人生100年時代のマーケティング発想法について、Hakuhodo DY Matrix 100年生活者研究所の大高香世氏が解説する。
100兆円を超える規模とも言われる国内のシニアマーケット。もはや3人にひとりが高齢者の今の環境では、あえて「シニア向け」と銘打たなくとも、多種多様な企業の商品の主要な対象顧客にシニア世代が含まれています。日本国内でビジネスをしていくうえでは、「シニア世代」のインサイトを捉えることは、もはや必須といえるのではないでしょうか。しかし、世代論が通用しなくなってきたと言われる今、「シニア世代の特性」をわかりやすく提示するのは難しいのも事実です。一方で加齢に伴う、身体の変化などもあり、シニア世代だからこその行動や意識の特性は現在も存在します。そんな難しいシニアマーケットにおいて、実際に成功している企業・商品の事例からポイントを読み解いていきます。
日本の高齢化率は約29%と、世界的に見ても高齢化が進んでいる国だ。平均寿命は世界1位で日本は「人生100年時代の先進国」とも言える。寿命が延びることによって生活者の意識や行動はこれから大きく変化していく。それに伴い、マーケティングの発想法も変えていく必要がある。人生100年時代のマーケティング発想法について、Hakuhodo DY Matrix 100年生活者研究所の大高香世氏が解説する。
昨今、シニアのデジタル活用が年々活発になり、SNSを利用するシニアも増えた。そんななか、SNSで発信を行い、同世代のみならず幅広い世代に影響力を持つシニアインフルエンサーが注目を集めている。今回、主にYouTubeで活躍する3人のシニアインフルエンサーに同世代に向けた発信を始めたきっかけや、高齢化が加速する社会に対する想いについて話を聞いた。
「終活」という言葉が一般的になりつつある今、生前に自分でお墓や墓石を選んだり、葬送の方法を選んだり、と終焉のときまで、自分らしさを大切にしたいと考える人は増えている。こうした流れを受けて葬送の選択肢も多様化しているが、最近実施数が増加しているのが「海洋葬・海洋散骨」だ。令和シニアにどのように訴求しているのだろうか。「海洋記念葬」を展開する、スパイスサーブ 代表取締役社長 山田康平氏に話を聞いた。
2023年7月で創立5周年を迎えたSOMPOケア。同社は介護付きホーム、サービス付き高齢者向け住宅などを約470カ所以上、他にも在宅サービスなどを全国618カ所で展開している。主なターゲット層は「ケアシニア」(介護保険の利用者)だという同社は、シニアやその家族のどのようなニーズを捉え、サービスを展開しているのだろうか。マーケティング部長の西田努氏に話を聞いた。
サウンドファンが発売する、テレビの音声を聞き取りやすくするスピーカー「ミライスピーカー」シリーズが、発売から約3年で累計販売台数20万台を突破した。問い合わせからニーズを拾い、マーケティングは少ない予算でデジタルからスタートしたという同社は、どのようにして事業を伸ばしていったのか。サウンドファン 取締役CMOの金子一貴氏に話を聞いた。
企業が商品やサービスをシニア向けに訴求する場合、商品名や広告コピーもまた、シニアに向けて制作する意識が求められるのではないだろうか。今回はシニアに響くコピーとはどのようなものか、日本SPセンターシニアマーケティング研究室プランナーの石山温子氏が10の原則を解説する。
コロナ禍を経て、病院予約、EC、子どもや孫とのコミュニケーションなど、インターネットで行う必要がある事柄が増加し、インターネット環境は、年齢に関係なく生活に欠かせない時代となってきた。シニアはSNSやメディアをどのように利用しているのだろうか。シニアマーケティングに詳しいOmelette 執行役員 ライフスタイルマーケターの久住安里氏が、シニアのSNS、メディア活用の動向について解説する。
シニア世代も十人十色。それでは居住するエリアによって、シニアの行動や特性に違いがあるのだろうか。特に首都圏など都市部に居住するシニアと地方に居住するシニアに違いがあるのかという疑問を持っている人も多いのではないだろうか。本稿ではいくつかのデータをもとに、都市部に住まうシニアと地方に住まうシニアの違いを解説する。
少子高齢化が加速し、日本のボリュームゾーンになったシニア。社会の環境が目まぐるしく変わる中、当該世代はどのように過ごし、どう変わったのだろう。また、今後どのように変わっていくのか。ハルメクホールディングスの生きかた上手研究所長の梅津順江氏が解説する。
発売から2年で総売上40億円を超えた、スキンケアブランド「VARON(ヴァロン)」。サントリーウエルネスはどのようにして「シニア男性向けスキンケア」というマーケットと顧客の新規開拓を成し遂げたのか。n=1の丁寧な調査とインサイトをついた訴求。サントリーウエルネス スキンケア事業部 西山雅大氏に話を聞いた。