「人工流れ星」のその先へ ピンボールに込めた企業の姿
2011年に創業したALE(エール)は、「人工流れ星」をはじめとした“宇宙エンターテインメント”「Sky Canvas」と気候変動の解明を目指す大気データの蓄積、そして小型人工衛星の研究開発を事業の柱とするベンチャー企業だ。創立10年目を迎えた2020年9月、電通をパートナーに迎えリブランディングを実施した。
スタートアップ、ベンチャー企業にクリエイティブ投資が必要だ、という議論が始まって久しい。新たなフィールドとしてこれらの事業会社に軸足を移し、チャレンジを始めているクリエイターも増えてきました。いわゆるCCO(チーフクリエイティブオフィサー)、CDO(チーフデザインオフィサー)といった役職を置くなど、組織体制を変革する企業も見受けられます。ではクリエイターやデザイナーは事業成長のために、どのような価値創出が期待されているのでしょうか。広告業界の知見を活かしたブランディング事例、あるいはインハウスでデザイン人材を必要とするケースなどから、経営者や現場のクリエイターの声に迫ります。
2011年に創業したALE(エール)は、「人工流れ星」をはじめとした“宇宙エンターテインメント”「Sky Canvas」と気候変動の解明を目指す大気データの蓄積、そして小型人工衛星の研究開発を事業の柱とするベンチャー企業だ。創立10年目を迎えた2020年9月、電通をパートナーに迎えリブランディングを実施した。
作業チェックや報告書などの現場管理業務を効率化するクラウドサービスを提供するカミナシ。2016年に設立したが、社員がこの1年で9人から30人に増加した。今まさに事業を拡大している同社には、現在3人のデザイナーが在籍しているという。
eギフトのプラットフォーム事業を展開するギフティは、2019年12月、CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)のポジションを新設した。着任したのは、元Wieden+Kennedy Tokyo ECDの長谷川踏太さん。長谷川さんがギフティに、またギフティが長谷川さんに期待するものは何だろうか。
ネットショップ作成サービスBASE。2012年に設立され、2019年10月に東京証券取引所マザーズに上場。2021年5月時点のネットショップ開設数は150万ショップを突破している。急成長を遂げるBASEのデザインチームがどのように変化してきたのか聞いた。
「日本酒の未来をつくる」というビジョンを掲げるClear。2013年に設立し、日本酒専門Webメディア「SAKETIMES」、同メディアの英語版などを運営するほか、4合2万7500円のラグジュアリー日本酒「百光」などを販売する日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を展開する。2021年6月に大々的なブランド広告を展開した同社では、ビジョンやパーパスに基づくアウトプットを重視してきた。
2007年に北海道鷹栖町に移住し12年に新規就農した原崎農園 原崎拓也さん。青大豆やグリーンアスパラガス、トマトなどを育てている。そんな原崎農園の販売ツールやWebサイトなどデザイン面を担うのがcagicacco ゲンママコトさん。農業とデザイン、どのような関係性にあるのだろうか。
D4V デザイン・ディレクター 高橋亮さん、sio オーナーシェフ/シズる 代表取締役 鳥羽周作さん、カウンターワークス 取締役/CDO 山本健人さん。ベンチャーキャピタル、経営者、CDO とそれぞれ異なる立場からスタートアップに関わる3人にデザインについて話してもらった。