国内開催は8年ぶり 村上隆の大規模個展
京都市美術館開館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」
開館90周年を迎える京都市京セラ美術館で、村上隆の大規模個展が開催される。
大学で日本画を専攻し、絵画表現から制作方法、工房システムに至るまで、江戸時代の絵師たちから大きな影響を受けた村上が、京都を中心に活躍した絵師たちの代表作を独自に解釈・引用し、再構築した新作など、約170点で構成される。
来場者を迎えるのは、江戸時代に描かれた岩佐又兵衛の「洛中洛外図屏風(舟木本)」を引用して描き下ろした全長13メートルに及ぶ村上版「洛中洛外図」。また、曾我蕭白《雲龍図》に挑んだ全長18メートルもの《雲竜赤変図》が国内初公開されるほか、十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行を彩った祝幕の原画も展示。
そして会場には、平安京を護る四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)の神獣をモチーフとした新作が四方を囲む村上版「平安京」が出現。中央に鐘楼《六角螺旋堂》がそびえ、「もののけ」が彷徨う不穏な気配を祓う。

村上隆《雲竜赤変図《辻惟雄先生に「あなた、たまには自分で描いたらどうなの?」と嫌味を言われて腹が立って自分で描いたバージョン》》2010年作家蔵
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京都市美術館開館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」 | |
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期間 | 2月3日~9月1日 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ[京都・左京区] |