色褪せることのない中原淳一の表現と魅力
111年目の中原淳一展
終戦から1年後の1946年8月15日に『それいゆ』を創刊した中原淳一は、ファッション、インテリア、雑誌編集、イラストレーションなど、マルチクリエイターと呼ぶべき多彩な活躍を果たしてきた。
戦前から戦後にかけて「ほんとうの美しさ、豊かさ」を追求し、女性たちから圧倒的に支持された中原。生誕111年を記念して開催される本展は、挿絵画家として活躍した『少女の友』での新しい少女像の数々に触れる第1章「『新しい』少女のために」から始まる全4章で構成されている。
自身が創刊し、編集長を務めた『それいゆ』や『ひまわり』『女の部屋』など、情熱をもってつくられた雑誌での仕事に焦点を当てながら、ファッション、美容からインテリア、手芸、文学、音楽、美術に至るまで、美の本質を追い求めた中原の思いと表現の全貌を紹介。