32年間のチャリティープロジェクトが終幕
Creation Project 2022
188人のクリエイターと瀬戸の職人がつくる招き猫 Lucky Cat
2023年8月の閉館を前に、クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで32年続くチャリティープロジェクトの最終回が開催される。
今回のモチーフは、愛知県瀬戸市の職人が型を起こして作陶した素焼きの招き猫。手をあげて座る姿が愛らしい招き猫は由来や発祥が定かではないものの、江戸後期に浅草あたりで生まれ、庶民の間で流行したといわれ、福をもたらす縁起物として現在もさまざまな場所で見かけることができる。瀬戸市は明治30年代後半から福をもたらす縁起物として生産が始まった招き猫の三大産地のひとつでもある。
参加するクリエイターが個性豊かな発想と手技によって一点ものの作品を制作するのは2003年以来、実に19年ぶりとなる。作品は、会期中にシークレットオークション形式で販売され、売上から製作費を除いた収益金がセーブ・ザ・チルドレンに寄付される。

(左から)モニョチタポミチ、宇野亞喜良、永井一正、榊原美土里、葛西薫
Creation Project 2022 188人のクリエイターと瀬戸の職人がつくる招き猫 Lucky Cat |
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12月7日~2023年1月21日 http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/lucky-cat/lucky-cat.html |
現代アートが映し出す人・文化・自然の交差
六本木クロッシング2022展:往来オーライ!
森美術館が日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として、2004年以来共同キュレーション形式で行う3年に一度のシリーズ展が開催。
サブタイトルの「往来オーライ!」には、異文化との交流や人の往来が繰り返され、複雑な過去を経て多様な人・文化が共存する日本の事実を再認識しつつ、コロナ禍で途絶えてしまった人々の往来を再び取り戻したい、という思いが込められている。
7回目となる今回は、コロナ禍を起点とする議論から生まれた「新たな視点で身近な事象や生活環境を考える」「さまざまな隣人と共に生きる」「日本の中の多文化性に光をあてる」というトピックで構成され、1940~1990年代生まれの22組を紹介。国際的な活躍目覚ましいアーティストから今後の活躍が期待される新進気鋭の若手まで、創造活動の交差点(クロッシング)となる。