美術を触発した鉄道と鉄道を挑発した美術
鉄道と美術の150年
新橋―横浜間で日本の鉄道が開業したのは1872年のこと。奇しくも「美術」という言葉が初めて登場した年でもある。近代化の流れに寄り添い、時にそのうねりに翻弄されながら150年の時を歩み続けてきた鉄道と美術。本展では、その様相を鉄道史や美術史はもちろん、政治、社会、戦争、風俗など、さまざまな視点から読み解き、両者の関係を明らかにする。
鉄道開業前後に制作された歌川広重(三代)や小林清親らの錦絵から、近現代鉄道絵画の傑作の数々、淵上白陽やW.ユージン・スミスといった写真家たちが個性的なアングルで切り取った鉄道の多彩な表情、さらに現代アーティストたちによる独創的なアプローチまで、鉄道にまつわる大きな物語と小さな物語を往還しながら、“もうひとつの鉄道150年史”を紹介する。
鉄道と美術の150年 | |
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10月8日~2023年1月9日 https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202210_150th.html |
美を暮らしで享受できる社会を目指した変革運動
アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで
「アーツ・アンド・クラフツ」とは、19世紀のイギリスで始まり、人々の暮らしとデザインの関係を大きく変えた革新運動。その原点は、モダンデザインの父と呼ばれるウィリアム・モリスが友人たちと力を合わせ壁紙や窓ガラスの装飾を手作りした自宅...