オブジェに特化した国内初となる展覧会
マン・レイのオブジェ
日々是好物|いとしきものたち
パリに憧れたユダヤ系アメリカ人として言葉の壁にぶつかり、第二次世界大戦に翻弄されながらも、多くの芸術家や愛する人との出会いと別れを繰り返して生きたマン・レイ。彼が生涯にわたり自由に制作した、日用品や言葉の詩的な組み合わせによるオブジェ作品に注目する展覧会。
《破壊されざるオブジェ》《贈り物》などの代表作を含む約50点のオブジェを軸に、関連資料や作品など約150点を紹介。なかでも注目は、マン・レイが「我が愛しのオブジェ」と題して約30点を取り上げた手書きのアルバム。ストックホルム近代美術館協力のもと、全ページ日本語字幕とともにスライドショーにて本邦初公開される。
また、同じ主題のオブジェを再制作する際、オリジナルの再現でとどめず個性を与えたバリエーションで増殖したマン・レイの特徴を体感できるよう、メトロノーム作品4点、アイロン作品3点など、同モチーフのオブジェも複数展示される。

《破壊されざるオブジェ》1923/75年 東京富士美術館

《贈り物》1921/74年 アイロン、鋲 16.5×10.0×10.0cm 個人蔵

《ミスター・ナイフとミス・フォーク》1944年 木、ネット、ナイフ、フォーク、ビロード 34.3×24.1×4.4cm 東京富士美術館
All works:©MAN RAY 2015 TRUST/ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo,2022 G2928
マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち | |
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(前期)10月8日~11月20日 https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/exhibition-past/2022/manray/ |