食材を目で味わい、英国文化と歴史を知る
おいしいボタニカル・アート ―食を彩る植物のものがたり
ボタニカル・アートとは、薬草学や植物学など科学的研究の目的で草花を正確かつ緻密に描いた「植物画」。17世紀の大航海時代、珍しい植物を追い求めたプラント・ハンターの周辺で急速に発展し、18世紀以降には芸術性の高い作品も描かれるようになった。
英国キュー王立植物園の協力のもとで開催される本展では、野菜や果物はもちろん、コーヒーやハーブ、スパイスなど、イギリスの食生活にまつわるボタニカル・アートを文化や歴史的背景とともに紹介。ヴィクトリア朝時代における主婦のバイブル『ビートン夫人の家政読本』を参考にした19世紀のテーブル・セッティングも再現される。

ウィリアム・フッカー《リンゴ「デヴォンシャー・カレンデン」》 1818年 スティップル・エングレーヴィング、アクアチント、手彩色/紙 34.5×26.0cm

ウィリアム・フッカー《ブドウ「レザン・ド・カルム」》 1818年 スティップル・エングレーヴィング、アクアチント、手彩色/紙 34.5×26.0cm

ロイヤル・ウースター社《コーヒーカップ&ソーサー》 1879年頃 磁器 高さ6.4×幅8.5cm(カップ)、直径11.0cm(ソーサー)
Photo Michael Whiteway
おいしいボタニカル・アート ―食を彩る植物のものがたり | |
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11月5日~2023年1月15日 |