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CREATIVE NEWS

堀内誠一 絵の世界 ほか展覧会情報

作品が放つ、愛らしくアヴァンギャルドな世界

堀内誠一絵の世界

時代をリードしたアートディレクターであり、デザイナーであり、絵本作家でもあった堀内誠一の生誕90年を記念し、「絵の世界」に注目した巡回展が開催中だ。

1932年に生まれた堀内はデザイナーとして研鑽を積み、『anan』創刊時にはロゴと表紙、ページネーションを手がけ、海外取材を実施するなど、雑誌づくりの可能性を広げた先駆者として知られる。その一方、20代半ばから『くろうまブランキー』『ぐるんぱのようちえん』など生涯にわたって60作を超える絵本を発表し、挿絵も多く手がけてきた。「絵本作家の道こそ運命が決めた本命」と堀内自身が語ったように、その54年の人生は絵を描くことと共にあった。

20世紀という時代において、絵本や雑誌などのカルチャーがいかに変遷し、発展を遂げてきたか。「絵」というヴィジュアルが持つ力をさまざまな分野で発揮させた堀内の作品世界を見つめていくと、その過程が浮かび上がってくる。

『ぐるんぱのようちえん』1965年 福音館書店

『パリの手紙』1976年

堀内誠一が手がけたロゴデザイン 1970年〜

堀内誠一 ©Seiichi Horiuchi

堀内誠一 絵の世界

開催中、9月25日まで
神奈川近代文学館[神奈川・横浜市]
9時30分〜17時(入場は閉館時間の30分前まで)
休館日:月曜(9月19日は開館)
観覧料:一般600円、65歳以上・20歳未満及び学生250円、高校生100円、中学生以下は無料
◇お問い合わせ→神奈川近代文学館 045-622-6666
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくはミライロIDの提示で無料にてご入場いただけます(事前申請不要)。手帳の所持者及びその介助者(原則1人まで)は無料となります。手帳の所持者1人に対して2人以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。

https://www.kanabun.or.jp/exhibition/16710/

己全体を賭けた猛烈な生きざまを体感する

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あまりに多岐にわたる表現活動ゆえに「何が本職なのか?」という問いを投げかけられ、「人間―全存在として猛烈に生きる人間」と答えた芸術家 岡本太郎。

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