The One Show 2020
THE ONECLUBが主催するThe One Show 2020の各賞が発表となった。本年度は71カ国から合計1万9688作品の出品があり、171個のゴールド、169個のシルバー、213個のブロンズが授与された。
本年度は、コロナウイルスの影響により審査をオンラインに切り替え、毎年ニューヨークで開催されている授賞式を中止。即興ヒップホップグループとブロードウェイのパフォーマンスグループ、Freestyle Love Supremeが制作した「The One Show For All」をテーマにしたストリーミングビデオで、各受賞作品が発表された。
D&AD賞のイエローペンシルに続いて、最高賞であるベスト・オブ・ディシプリンを4個獲得したのは、おなじみのワッパーにカビが生えていく様子を捉えた、バーガーキングの「Moldy Whopper」。DAVID/Miami、Publicis/Bucharest、ストックホルムを拠点とするINGOによる制作で、本賞で18個のゴールド、4個のシルバー、1個のブロンズと1個のメリットも獲得。DAVIDはエージェンシー・オブ・ザ・イヤーを、バーガーキングはクライアント・オブ・ザ・イヤーも受賞している。
過去5年間に優れたクリエイティブ作品を生み出したエージェンシーとブランドに授与される「One Show Penta Pencil」は、マッキャンニューヨークとクライアントであるマイクロソフトが選ばれた。
また、年間で最も環境に配慮した創造的な作品に贈られる「One Show Green Pencil」には、ドイツ・ハンブルグを拠点とするJung von MattがMarkenfilm CROSSINGとMarkenfilm SPACEとともに制作した「For Seasons」が選ばれた。これは、ヴィヴァルディが「四季」を作曲した1725年から現在までの気候変動(地球の気温上昇と異常気象の増加)を数値化して楽譜に反映させたもので、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団が演奏している。また、海藻と植物抽出物でできた食べられる容器を展開する「Notpla」にも同賞が贈られている。
国連パートナーシップ事務所とPVBLIC Foundationとの協力で創設された「One Show Sustainable Development Pencil」には、野生動物の保護と動物愛護の活動をする「The Lion's Share Fund」、そしてヨーロッパの大手スーパーチェーン「Carrefour」のEUの法律に対して異議を唱えるロビイング型キャンペーン「Black Supermarket」が選ばれた。
日本の広告会社の作品は、5個のゴールド、3個のシルバー、4個のブロンズを獲得している。
One Show 2020
●Best of Show
Best of Film/Best of Integrated/Best of Out of Home/Best of Print
●Best of Disciplines
Best of Branded Entertainment
K's Galleries「Eva Stories」
(K's Galleries/Tel Aviv)
Best of Creative Effectiveness/Best of Direct Marketing/Best of Public Relations/Cultural Driver Gold