今年7月、東京電力エナジーパートナーはうさぎの新キャラクター「テプコン」を使った「耳よりセット キャンペーン」を開始した。テレビCMをはじめ、ラジオ広告、交通広告などを中心にキャンペーンを約2カ月にわたり展開した。
7年ぶりのテレビCM再開 企業広告と商品広告を並行して展開
東京電力エナジーパートナーは2015年、東京電力から分社化して生まれた小売電気事業会社だ。東京電力の契約を引き継ぎ、消費者とのコミュニケーションの接点を担う。同社は2017年の都市ガス自由化からガス事業にも参入しており、今回の「耳よりセット キャンペーン」は、ガス販売認知を目的としたものだ。
キャンペーンは、ひげが電気で耳はガスのうさぎのキャラクター「テプコン」が登場し、「電気・ガス、まとめておとく」と伝える商品訴求シリーズと、「TEPCOのある暮らし」を描く企業広告シリーズの2つを同時に展開している。
東京電力がテレビCMを実施するのは、震災以降実に7年ぶりのことだ。そこで、広告活動再開にあたり、キャラクターの登場する商品訴求だけでなく、会社として目指す方向を伝える企業広告シリーズもセットで展開している。
テレビCM「TEPCOのある生活」篇では、「電気とガスの活躍の場所。それは、みんなの暮らしの隅々です。」というメッセージと共に、キッチンで家族の食事を準備する母親や、家族アルバムをめくる祖父と孫、リビングで時間を過ごす親子など、毎日の暮らしの中の小さな一場面=「暮らしの隅々」が描かれる。暮らしの中の出来事を丁寧に見つめていきたいという事業の想いを表現している。どちらも、クリエイティブディレクションおよびコピーライティングは岡本欣也さんが担当。うさぎの「テプコン」のデザインは、サン・アドのアートディレクター 岡本学さんによるものだ。
商品広告シリーズと企業広告シリーズに共通するのは「電気、ガス、それから それから。」というコピーだ。「電気とガスを主軸にしつつ、これからさらに住まいに関わる新しいサービスが始まるという期待を込めたコピーです」と、東京電力エナジーパートナー プロモーション企画グループの尾崎晋作さんは話す …