CLINIQUE(クリニーク)は、新発売の保湿ジェル「ドラマティカリー ディファレント ハイドレーティング ジェリー(DDHJ)」のローンチイベントを開催した。会場にはインタラクティブな仕掛けを活用した体験コンテンツが設置され、多くの反響を呼んでいる。
ブランドの若返りを図るアプローチ
クリニークは「DDHJ」のローンチに伴い、7月6日から3日間にわたって渋谷で発売記念イベントを行った。会場には「心・美・体」をテーマにした3つのインスタレーションと、ファッション誌の写真も手がけるフォトグラファーのキクマヤスナリさんが撮影するフォトブースなどが設けられた。
1970年代後半に日本に上陸したクリニークは、海外の化粧品ブランドのはしりとして受け入れられてきた。一方で近年は、ブランドの若返りが課題の1つになっていた。企画を担当したクリエイティブディレクターの金原次郎さんは、20~30代の女性に現代に合わせたアプローチをしたいとオリエンを受けたという。
ターゲット層の購買にはSNSが大きく影響を及ぼすことからシェアや口コミを促すことを重視し、「記憶に残り、人に話したくなる体験」を意識して進めていった。「DDHJには乾燥などの環境ストレスから肌を守り、潤い吸収のサポートをする機能があります。それは調査からわかった、20~30代の8割近くが情報過多な時代の中で、必要な情報だけを選び取る、シンプルな生き方を求めていることとうまく重なると感じました。その姿勢を『一番強い、透明な私へ。』のコピーにまとめ、展示のテーマに落とし込んでいきました」と金原さん。
シェアされるコンテンツには参加性が必要
インスタレーションは、商品とブランドの体験をベースに設計された。DDHJを手に塗り、シミをイメージした黒い煙が浮かぶ画面に手をかざすことで、煙が晴れる …