70年代に活躍したアーティストのアジア初回顧展
ゴードン・マッタ=クラーク展
1970年代に活躍し、35歳で夭折したアーティスト ゴードン・マッタ=クラークの回顧展が、東京国立近代美術館で開催される。
約10年という短い活動期間に、アート、建築、ストリートカルチャー、アーティストによる食堂「フード」の経営と、多彩な才能を発揮したマッタ=クラーク。取り壊し前の建物を切断し、見慣れた日常を新たな空間・時間へと変容させる「ビルディング・カット」をはじめ、軽やかでクール、そしてポエティックな彼の活動を、関連資料含む約200点で俯瞰することができる。

《スプリッティング》1974年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵

《日の終わり》1975年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵

レストラン「フード」の前で、ゴードン・マッタ=クラーク、キャロル・グッデン、ティナ・ジルアール 1971年 個人蔵 Photo:Richard Landry
(C)The Estate of Gordon Matta-Clark;Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.
ゴードン・マッタ=クラーク展 | |
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6月19日~9月17日 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー |
アジアを代表する美術家 スゥ・ドーホー、新作を公開
スゥ・ドーホー:Passage/s パサージュ
ロンドン、ニューヨーク、ソウルを拠点とする美術家 スゥ・ドーホーの個展が、6月2日から十和田市現代美術館で開催される。
スゥはこれまで家、物理的な空間、移動、そして記憶といったテーマについて考え、ドローイング、映像、彫刻などさまざまな素材に取り組んできた。また、彼は個人と集団の関係性を探るという、もう一つのテーマを持っている。
本展では、透明の布を使った大型彫刻シリーズの新作3点を展示。また三拠点を移動する中で得られた、彼の視点を表現した映像作品《My Home/s》も日本で初公開する。これらの作品は、いくつかの場所とその文化を経験するときに見えてくるものを通して、人間性やアイデンティティとは何かという、根本的な問いを投げかける。

《Hub, 310 Union Wharf, 23 Wenlock Road, London, N1 7ST,UK》 Photo by Taegsu Jeon
Courtesy the artist, Lehmann Maupin, New York, Hong Kong and Seoul and Victoria Miro, London/Venice(参考画像)

《コーズ・アンド・エフェクト》2008年
Photo by Mami Iwasaki Courtesy the Artist and Lehmann Maupin Gallery, New York and Hong Kong

《My Home/s》2017 video
Courtesy the artist, Lehmann Maupin, New York, Hong Kong and Seoul and Victoria Miro, London/Venice
十和田市現代美術館開館10周年記念展 スゥ・ドーホー:Passage/s パサージュ | |
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6月2日~10月14日 十和田市現代美術館 |