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PR企画

「東京すずらん通り商店街 ポスターコンテスト」受賞作品発表

東京すずらん通り連合会

東京すずらん通り連合会に加盟する5つの商店街の魅力を表現する広告ポスターの公募展「東京すずらん通り商店街ポスターコンテスト」の結果発表が、2016年12月20日にWebサイト上にて行われた。

グランプリ

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「雑談の価格」柴田賢一(フリーランス)

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「すずらんは、5つ子だった。」永野広志(読売広告社)

2作品をグランプリに選出

東京都内に10数カ所ある「すずらん通り」。神田神保町が大正14年頃にすずらん型の街路灯を付けたことが由来となっている。その商店街が繁盛したことにあやかり、他の街の通りにも、この名前が付けられるようになった。いまでは東京以外にも全国各地に「すずらん通り」が存在する。

しかし、現在、全国の商店街では空き店舗が目立つところや、シャッター街になってしまっているところが多く見られる。時代が経つにつれ、都内では空き店舗にチェーン店が入るなど、他の街と比べても特徴のない、画一化した商品街になっている問題がある。そこで今回、それぞれの商店街の魅力を打ち出し、改めて皆さんに商店街に来てもらおうと新たに始まったプロジェクトが「東京すずらんブランディング・プロジェクト」だ。立川、銀座、神田、経堂、荻窪の5つのエリアにある商店街からなる「東京すずらん通り連合会」が母体となり、すずらん通りの魅力を一緒になって発信していこうという企画。その一環として、第1回目となる「東京すずらん通り商店街ポスターコンテスト」が開催された。

2016年10月3日~11月30日の期間で、東京すずらん通り商店街の魅力を表現する広告ポスターを広く一般から募集した。審査員は、副田高行さん(副田デザイン制作所)、国井美果さん(ライトパブリシティ)、二藤正和さん(読売広告社)。審査会は、各商店街から代表が1名参加の上、12月13日、東京堂ホールにて行われた。ポスターは「すずらん」という単語や、その街路灯にフォーカスしたもの、また、人の暮らしに寄り添う「商店街」の良さを表現したものが多く集まった。

グランプリに選ばれたのは2作品。「雑談の価格」(柴田賢一さん)は、白いポスターに大きく「雑談、0円。」と書かれたシンプルなデザイン。「商店街で常連さんや一見さんが店主と何気ない会話をしているのを見ると、どこか微笑ましく感じるのと同時に、それが買い物の本当の姿なのかもしれないと思わされます。一人暮らしの若者や高齢者の多い東京だからこそ、東京すずらん商店街がこれからもなお、客と店員、客と客がつながる場所であってほしいと思いました」と柴田さんは話す。

もう1つの作品、「すずらんは、5つ子だった。」(永野広志さん)は、同じ顔の女の子が5人、すずらん通り商店街の名前とともに描かれている。「5つの商店街が、ひとつの集まりになっていることそのものがニュースだと思い、自然と5つ子のモチーフを思いつきました。とくに『すずらん』という名前がかわいいなと思い、女の子にしました」と永野さんは話す。当初、グランプリは1点の予定だったが、2つの作品で話し合いが難航。多数決をとっても決まらなかったという。そこで、副田さんの提案で、2つの作品がグランプリを受賞することとなった。

各審査員からは、今回の審査について講評が述べられた。二藤さんは、商店街が昔から持つ温かい雰囲気を、多くの作品から感じたという。「『雑談0円』は、掲出することで、お店に来てお話をしましょうという商店街の提案がありますし、『すずらんは、5つ子だった』は5つの商店街が力を合わせて、これからを盛り上げていく、という前向きなメッセージを感じました」。国井さんは、審査では効果がしっかり現れる、貼ることで機能するポスターを選びたいと考えていた。「まさにお店に使ってもらえそうなもの、そして商店街には現代のコミュニケーションで失われつつあるものがあるということが訴求された作品がグランプリとなりました」。

副田さんは、このコンテストを通じて現代の日本への商店街の必要性を感じたという。「商店街は日本にとってとても大切な存在。商店街での温かいコミュニケーションやポスターというアナログの良さなど、そういうことがいまどんどん失われてきています。商店街が活性化することで、日本という国がもうちょっと良くなっていきます。すずらん商店街が、この問題にのろしを上げて1つの行動を起こしたことが、全国の商店街の人たちにも波及していけばいいなと思います」。

会の最後、主催を代表し、神田すずらん通り商店街振興組合 髙野健次さんは下記のようにコメントした。「今回は、コンテストや審査会を通じ、さまざまなことを話し合い、考えるきっかけとなりました。これは組合が毎月のように会って、心の底から商店街をどうするか、ということに向き合って話し合いをしている仲間同士であるからだと思います。商店街である以上、プリミティブな部分に戻ってお客さんと相対し、話し合って、モノを売り買いする。我々は緩やかなアライアンスを組んでやっていると、どうしても表現したかった。これを良きツールとして、各商店街で力を合わせてPRを行い、繁盛する店につながっていけばと思います」。

グランプリの受賞者には副賞として賞金が贈られるほか、商店街でのポスター掲出が予定されている。

各商店街賞

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立川商店街賞
「だいたい、そろってます。」島田昭二(島田デザイン)

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銀座商店街賞
「空いてるよ。」七戸健太郎(廣東飯店)

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経堂商店街賞
「商店街のパトロールマン。」佐々木貴智(インテリジェンス)

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神田商店街賞
「運命に出会う 古書の街」山本文子(高校生)

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荻窪商店街賞
「有名人のみなさん。サイン用の色紙、置いてます。」鹿毛絵梨花(読売広告社)

入選作品

「顔」
柴田賢一(フリーランス)

「○○らん通り」
中村れみ(ブラン)

「家族みなさんで、お越しください。」
溝口昌治(NTTアド)

「包み隠せないおいしさを誇る「スヰートポーヅ」」
古山萌美(ジェイアール東日本企画)

「そこにある幸せ」
熊谷直人(スパイス)

「大人になって訪れたすずらん通り」
後藤優佳(ナップ)

「日常の風景が好き。」
佐々木貴智(インテリジェンス)

「小さな幸せを、素通りしないように。」
片岡良子(アサツー ディ・ケイ)

「見つけにいってね」
塩沢麻紀(島田デザイン)

「おしどり夫婦の店」
神谷亜弥(フリーランス)

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審査会は、審査員3名と東京すずらん商店街に加盟する各商店街から代表1名が参加した。

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応募総数は107作品となり、その中から受賞作品が選ばれた。

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審査員 副田高行さん

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審査員 国井美果さん

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審査員 二藤正和さん

    お問い合わせ

    宣伝会議 東京すずらん事務局(東京すずらん通り連合会 商店街広告ポスターコンテスト事務局)
    TEL:03-3475-7666
    MAIL:suzuran@sendenkaigi.com

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