環境省が推進している、地球温暖化対策のために「賢い選択」をしていこうという国民運動「COOL CHOICE」。その一環で行われた動画募集キャンペーンの表彰式が「エコプロ2016」にて行われた。
環境大臣賞
日本は、2030年度に温室効果ガス排出量を26%削減(※2013年度比)するという目標を掲げている。環境省では、この目標を達成するため、低炭素型の「製品」「サービス」「ライフスタイル」など温暖化対策に資するあらゆる賢い選択を促す国民運動「COOL CHOICE」を推進している。今回の動画募集キャンペーン「君たちの動画を待っている!藤岡弘、地球温暖化防止道場」は、この「COOL CHOICE」普及・拡大の取り組みの一環で、個人・団体から3分以内のオリジナル動画を募集した。動画の表現方法は自由で、テーマは、異常気象や生態系への影響を捉えたもの、個人や企業・団体、地域で取り組んでいる活動をレポートするものなど、地球温暖化防止へのメッセージが伝わるもの。動画を通して、一人ひとりに地球温暖化の問題を意識してもらうことを狙いとしている。
本キャンペーンは2016年6月20日~9月30日の期間で、作品の募集が行われた。応募総数は306点。「新奇性」「拡散力」「普及性」「実効性」の4つの観点から審査が行われ、環境大臣賞1点、審査委員長賞4点、佳作4点が選ばれた。審査結果の発表と表彰式は、12月8日に東京ビッグサイト「エコプロ2016」イベントスペースにて行われた。
本企画の審査委員長兼キャンペーンリーダーを務めたのは、俳優の藤岡弘、さん。世界各国を旅し、さまざまな問題を目の当たりにしてきた藤岡さんは、その経験から環境問題にも強い問題意識を持つようになった。現在では、学校などの講演会で自身の経験を話し、地球温暖化防止について広める活動を進めている。今回のキャンペーンでは、その経験と発信力から、審査委員長兼キャンペーンリーダーに就任した。
表彰式冒頭で、藤岡さんは今回のキャンペーンについて、次のように振り返った。「地球温暖化を国民が意識し、問題意識を広めていくための素晴らしいアイデアがたくさん集まりました。受賞作品はもちろん、集まったアイデアをさまざまな方法で活かしていきたい。そして、今後も国民の皆さんに地球温暖化問題を意識してもらうべく、活動を進めていきたいです」。
環境大臣賞に選ばれたのは、小国町森林組合の作品「スギオとリサ OGUNI FOREST STORY」。主人公リサが森で一本の木「スギオ(※通称オスギ)」と出会う。間伐により伐採されてしまったオスギだったが、一年後、リサの誕生日に両親からプレゼントされた木製の時計は、なんとオスギだったのだ。姿をかえてリサの元にやってきたオスギ。リサは時計がオスギだと気づき、外出時にはいつも持ち歩くほど大切にしたというストーリーだ。小国町森林組合が実践する、広大な小国杉の森を間伐により整備する『地球に優しい森づくり』や、ロスの無い木製品の開発を、アニメーションで表現している。環境大臣賞を受賞した小国町森林組合の北里さんは「小国町で行ってきた事業がこのように評価され、うれしく思っています。アニメーションを制作してくれた方、また地元の方々に感謝しています」と話し、今後も地球温暖化防止に積極的に取り組んでいく姿勢を見せた。山本公一環境大臣は、式の最後に次のように語った。「COOL CHOICEを国民の皆さまに実践していただくためには、“身近なエコ”を広げていくことがとても重要だと感じています。また、日本が環境先進国として先頭に立つためにも、今回のキャンペーンで皆さまから寄せられたアイデアや発信力がもっと必要です。今後も、身近なエコをひとりひとりから広げていきましょう」。
受賞者には表彰状と記念の盾、また副賞として協賛企業からの賞品が贈られた。
審査委員長賞
佳作
環境大臣賞
「スギオとリサ OGUNI FOREST STORY」
小国町森林組合 代表理事組合長 時松昭弘
審査委員長賞
「ホップのグリーンカーテン」
狛江市立和泉小学校 理科・栽培委員会
「石井ちゃんのLet’s スマートチャンネル~キッチン編」
さっぽろスマートシティプロジェクト
「水が膨らんじゃう実験」
松下有菜
「一人ひとりのエコ」
ショウジタツヤ
佳作
「2016年 CO2削減/ライトダウンキャンペーン光る短冊イベント」
イオン株式会社
「我が家の小エコ」
東海林誠
「エコ侍 津山太助」
みゅーじかる劇団 きんちゃい座
「くーるちょいす」
Kaz Tada
問い合わせ
「君たちの動画を待っている!藤岡弘、地球温暖化防止道場」事務局
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