新聞各社のWeb発信
「イマーシブ」企画活発化
新聞各社のWeb発信において、記事(テキスト)、写真、動画、グラフィックス、音楽などを組み合わせた「イマーシブ(没入型)」と呼ばれる表現手法の活用が広がっている。
同手法は、米ニューヨーク・タイムズが2012年12月、ワシントン州で発生した雪崩事故を伝えた長編特集「Snow Fall(スノー・フォール)」で活用し、注目を集めた。
日本では、朝日新聞が精力的に展開している。その代表的なコンテンツとして「浅田真央 ラストダンス」が挙げられる。2月のソチ五輪・フィギュアスケート女子の試合終了後、「朝日デジタル」に特設ページを設け、浅田選手のこれまでの歩みと共に、五輪での演技を振り返った。高いデザイン性と読み応えのある内容は、ファンの間で話題となり、SNSで一気に拡散したという。フェイスブックのシェア数は7万、ツイート数は1万を超えた。
他の新聞社も、10月1日の東京―新大阪間の東海道新幹線開業50周年を記念として、イマーシブ企画を展開した。
読売新聞は8月14日、「新幹線 半世紀の旅」を公開。同社初のイマーシブ企画だ。開業時の時代背景を…
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