『イカゲーム2』に『ブリジャートン家3』 Netflix人気ドラマとコラボする米企業
『イカゲーム』『ブリジャートン家』などのヒット作品で知られる配信サービス・Netflixは、視聴者数拡大だけでなく番組体験ができる施設をオープンするなど視聴者と深く結びついている。そんな絶大な人気にあやかろうと広告やコラボ商品開発など提携する米企業が増えている。
米国広告マーケティング事情
新たな手法やテクノロジーなど、米国企業が取り入れ始めている最新のマーケティング実例を現地よりレポートする。
バドワイザー「Friends Are Waiting」
幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた、一匹の犬と飼い主の青年。ある日、「ちょっと出掛けてくる」と、飼い主が友人たちと外出する。家で淋しそうに待ち続ける犬の姿に、「ある人にとって、待つ時間は永遠に終わらない」のテロップが重なる。一夜明けて帰ってきた飼い主は、「昨夜は飲んだから帰れなかった」と愛犬に話し掛ける。「待っている友人のためにも、飲酒運転はやめましょう」というバドワイザーからの強いメッセージだ。
フェイスブック、ツイッター、ユーチューブなどに掲載したビデオが瞬く間に世界中でシェアされ、ネットユーザーの会話は止まらず、自社サイトへのトラフィックは倍増する─そんなバイラルビデオは企業にとって夢のような話。しかし、バイラルコンテンツをまとめて紹介するサイト「Upworthy」によると、再生回数が100万回を超えるバイラルビデオは全体の0.3%しかなく、ほとんどが失敗に終わっているという厳しい現実がある。“インターネット版宝くじ”とも呼ばれるバイラルビデオ。成功のためには何が必要なのだろうか。
オンラインビデオ制作会社Pluto TVとデジタルマーケティング会社Ciplexの創設者であるイリヤ・ポージン氏は、フォーブス誌に「ビデオをバイラル化させるために留意すべき6つの点」を挙げている。まず…