広告マーケティングの専門メディア

           

広告業界トピックス

The Power of OOH パブリック効果とザイアンス効果

神内一郎

みんなも持ってるから買って!
「みんな」っていったい何人?

小学生の頃、スピードメーターや電子ウインカーなど派手なアクセサリーが付いた自転車が流行っていた。テレビでも宣伝されていて、子どもたちの羨望の的だった。ある日、いつも遊んでいる友だちグループのひとりが、その超カッコいい自転車に乗って現れた。そうなると話題の中心は彼ひとりだ。友だちグループ全員がその自転車を目の当たりにし、そして、きっと他のみんなもこの自転車を欲しがっているに違いない。家に帰るとさっそく、「みんなも持ってるから、僕にも買って!」と親におねだりしたのは私ひとりではあるまい。ここで言う「みんな」に人数は関係ない。衆目に触れ、そのみんながきっと欲しがり、きっと手に入れようとしているに違いない。とでも理解しておけばよいのかもしれない。

“きっと他の人も好きだろう”という「世の中ゴト効果」

同様にOOH広告においても、公共の場所で多くのオーディエンスと一緒に広告を見るため、その広告を見た人は「きっとこの商品は流行っているのだろう」とか、「きっと他の人も好きなのだろう」と感じる。これを「パブリック効果」あるいは「世の中ゴト効果※1」と呼ぶ。OOH広告の特性のひとつであり、この効果によって、他のメディア接触以上に「興味・関心」や「購入意向」などの広告効果が高まる。

※1 出典元:LIVE BOARD, 「世の中ゴト効果とは?」

あと59%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告業界トピックス の記事一覧

地方紙各社の事業さらに多様に 情報発信の強化も見据える
The Power of OOH ロケーションからオーディエンスへ
集英社が広告配信・分析サービスの提供開始 大手出版社を中心にCDPの導入が進む
地上テレビ番組の同時・見逃し配信 総務省有識者会議は必須業務化提言
出版社系Webメディアは「長期的ファンづくり」に貢献できるのか
The Power of OOH 行動ターゲティングのパワー
地方紙各社がデジタル教材拡充 地域の学校への展開も広がる
民放連が誹謗中傷に関する条文を新設 放送界全体で出演者を保護
専門性の高い雑誌デジタル広告の本質的な価値とは
The Power of OOH コラボレーション
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する