「リゾート地に移住したい」
場所に引き寄せられる妻と私
今年の夏は気象庁が異常気象と認める※1ほどの酷暑であった。リモートワークが中心となってからは、東京へのアクセスも比較的便利で、かつ緑豊かな高原リゾートに住みたい!例えば八ヶ岳周辺とか!!と、かねてより訴え続けていたのだが、妻からは一蹴されるばかりであった。しかし、今年のあまりの暑さに、さしもの妻も高原に住む選択肢も「あり」と、スイッチが切り替わった。アタマが切り替われば、すぐに行動に移す妻。さっそく始めた物件探しに余念がない。駅までのアクセスや、買い物の利便性、近くの病院の評判など、くまなく調べている。当たり前だが、利便性の高い場所や、古くからリゾート地としてインフラが整備されている場所は人気も高く、住居費も高い。人はそうした場所、ロケーションに引き寄せられていくのだ。
※1 2023年08月28日 気象庁、異常気象分析検討会
場所からオーディエンスへ
ロケーション中心主義からの脱却
翻ってOOH広告。当たり前だが、広告は人に対して行うビジネス活動。しかし従来OOH広告は、あたかも不動産と同様にロケーションが最も重要なプランニング要素と考えるのが一般的であった。例えば、若者がターゲットであれば渋谷、ファッションなら表参道、ビジネスなら丸の内、といった具合に。しかし、渋谷にもおじさんは...
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