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地方紙各社、デジタル発信拡充 メルマガや電子版は地域情報に特化

宮浦 慎

地域に特化したメルマガ創刊 電子版にはグルメ情報など専用欄

地方紙各社はデジタルでの発信をさらに拡充している。地域に特化した情報をまとめたメールマガジンやサイトの専用コーナーを設けることで、電子版などの購読継続、会員獲得につなげる狙い。読者の閲読傾向などを把握できる電子版の創刊も続く。

こうした取り組みの中には、観光客など地元以外の地域からの需要を念頭に置いた事例もある。神戸新聞社は8月7日、電子版の有料会員を対象に、兵庫県内12の地域別にニュースをまとめた上でそれぞれ発行するメールマガジン「ええやん兵庫」を創刊。12の地域版に載せた記事の中から選んで配信する。利用者がニュース配信を希望する地域を複数選べるようにした。電子版有料会員にとっての付加価値を高め、購読し続けてもらうことを目指している。

配信は地域別にそれぞれ月2回。1回につき5本の記事を届ける。7月の電子版刷新に向けて実施した読者調査で、特定の地域のニュースが読みたいとの需要が高いことが分かったという。メールに記事の一部を表示。見出しなどを選択すると電子版につながるようにし、電子版を利用する頻度を高める。5本のうち目玉となる1記事は、他の4本より大きなサムネイルを使い、目に留まりやすくしている。このような工夫を凝らした記事の閲覧数が多かったこともあるという。

北海道新聞社は7月3日、ニュースサイト「北海道新聞デジタル」内に、札幌市のグルメやイベントの情報などをまとめた専用コーナーを設けた。市内読者に向け北海道新聞本紙に折り込む生活情報紙「さっぽろ10区」に載った記事やコーナー独自の記事を掲載する。観光情報などを全国に発信し、サイトの会員獲得につなげる。

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