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「ネット広告」の課題と企業倫理

アフィリエイター制作の広告に課題も 業界団体などと連携した取り組みが必要とされる

中村 茜氏(ヤフー)

ユーザーにとってのインターネット広告の印象を良好なものとしていくためには、広告主、広告会社のみならず、インターネット広告の枢軸を担うプラットフォーム側の対応が欠かせない。昨今、広告の体験品質の問題が顕在化するなか、国内で活動するプラットフォーマー大手企業は、どのような課題を認識し、また対応を進めているのか。各社の取り組みを聞く。

Q. ユーザーにとっての広告体験の品質を向上させるための取り組み。

A. 当社では、広告表現や広告サービスの品質を確保するため、各種ガイドラインの制定や、ユーザーに配慮した機能の提供を行っています。ガイドラインとしては、ユーザーに不利益や不快感を与える広告の掲載を防ぐための「広告掲載基準」や、誤クリックを招くような広告実装を防ぐための「広告実装ガイドライン」、ユーザーデータの不適切な利用を防ぐための「広告データ利用基準」などがあり、広告主や広告配信メディアの方々に遵守をお願いしています。また、それらに基づく審査体制を設け、品質の維持向上を図っています。

Q. 広告を受け取るユーザーのプライバシー保護の観点から取り組んでいること。

A. 広告に利用するユーザーのデータについては、法令やデータ利用に関する社内規定に基づき、当社内において不適切な利用を規制しています...

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