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戦略×デザインでブランディングをトータルサポート

原宿デザイン(Harajuku DESIGN Inc.)

ブランディングエージェンシーHarajuku DESIGN Inc.は、「ブランディングを、デザインする。」のスローガンを掲げブランドコンサルティングから、マーケティング戦略の立案、クリエイティブのディレクション、制作までを一気通貫で行っている。ブランドの基盤づくりからサポートする、同社のブランディングディレクションとはどのようなものか。CEOの柳 圭一郎氏に聞いた。

Harajuku DESIGN Inc. CEO クリエイティブディレクター アートディレクター 柳 圭一郎氏

企業や商品の価値を高める仕組みそのものを設計する

Harajuku DESIGN Inc.は2017年に設立された東京・原宿を拠点とする、ブランディングエージェンシーだ。グラフィックデザイナー、アートディレクター、クリエイティブディレクターとして様々な企業のプロジェクトに携わった経験を持つ柳 圭一郎氏が立ち上げた。

同社設立のきっかけは、広告を中心とした仕事をするなかで、「これまで企画・提案してきた施策がどれだけ成果を出しているのか」、という柳氏が問いを抱いたことだった。

柳氏は、前職では主に広告制作に携わっていたが、その仕事のスタイルでは、商品が完成したところからの参加を余儀なくされることがほとんど。

商品づくりの川上の段階から参加することで、よりクリエイターのパフォーマンスも発揮しやすくなるのではないか。また、特にブランディング施策の場合には、商品がつくられるプロセスから入っていかないと、真に一貫性のあるコミュニケーションは実現しえないのではないか。そんな考えから、Harajuku DESIGN Inc.の設立に至ったのだという。

また外部から客観的にクライアント企業を見ていると、商品づくりの過程もさることながら、社内間の他部署との連携の難しさにも思うところがあった。「一場面だけに携わるのでなく、商品づくりから関わり販売まで支援をすることで生活者に本当に良い商品を届けたいという想いが生まれました」(柳氏)。

広告だけでなく、ビジネスモデルや商品の開発時から携わりたいと考え、会社を立ち上げた柳氏。「私たちのミッションはブランディングで成果を出すこと。そのために、ブランディングのあり方そのものを見直し、ブランディングの仕組みそのものを設計・提案していくことを目指しています」(柳氏)。

ブランディングの方向性と4P、4Cの相互関係を重視

同社が考えるブランディングにおいて重きを置くのが付加価値、特に知覚品質の向上だ。「ブランディングはマーケティングの一部でありマーケティングはモノを売るためのすべての活動です。目指すべきブランドの方向性と4P、4Cが相互に関係し合うことが重要【図表1】で、それがブランディングを成功に導くと考えています」(柳氏)。

図表1 Harajuku DESIGN Inc.ブランディング定義

柳氏はこれまでのデザイン制作の課題を次のように話す。「『パッケージだけの依頼』や『メインのコーポレートアイデンティティだけつくって欲しい』とオーダーが来てしまうため、コンテンツ作成後の認知や浸透の施策を担うのは別のPR会社や広告会社が窓口になってしまいます」。

一方、同社では手掛ける企業、事業(商品・サービス)のブランディングにおいては、CI・VIの開発にとどまらず、グラフィックデザイン、パッケージデザイン、映像制作、Web制作、店舗デザインなどに加え、商品やサービス自体の企画開発から、ブランドの浸透・定着に必要不可欠なプロモーションやPRなどを、トータルでディレクションを行っている。

商品が生活者の手元に届くまで ビジネスに寄与するブランディング

同社が打ち出すブランドディレクションの肝は「戦略×デザイン」というコンセプトにある。戦略とはターゲットの設定・調査・提供価値の規定・販売方法など。デザインとは、パッケージ・Web・映像、広告などのすべてのアウトプットで表現するブランドの世界観のことだ。この戦略とデザインを掛け合わせて言語化、可視化したものがブランドのコアやブランドのコンセプトになる。

「当社は9名の社員が所属し、それぞれ専門分野があります。そのため、ブランドコンサルティングから、グラフィック、映像、Web、空間デザイン、パッケージなどすべての過程でディレクションに深く携わることができます」(柳氏)。

「前職でクリエイティブディレクターの佐藤可士和さんとご一緒した際、商品から広告のチェックまですべてに携わっていて、可士和さんの前にはいつもチェック待ちの長い行列ができていました」(柳氏)。細部にまでこだわり、ディレクションをする姿に驚きつつも、仕上がった商品や広告コンテンツのクオリティに胸を打たれた。

柳氏は「当社でも商品のすべてをプロデュースするために、PRや広告の仕組みまで含めてコミットできるチームを作りたいと考えています。ビジネスに寄与するブランディングを推進していきます」と語った。

WORKS

スマートフォン「arrows」リブランディングを一手に担う
国内有数のスマートフォンブランド「arrows(FCNT)」のリブランディングを担当。ブランドのミッションの策定から、各種クリエイティブの定着までを行っている。

万年筆・文房具「ancora」リアルショップのブランディング
プラスが立ち上げた万年筆・文房具のD2Cブランド「ancora(アンコーラ)」のブランディングを担った。同ブランドは世界8カ国、13のデザインアワードを受賞している。

    お問い合わせ

    株式会社原宿デザイン(Harajuku DESIGN Inc.)
    東京都渋谷区神宮前3-25-18 THE SHARE 209
    URL:https://harajuku-design.co.jp/

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