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REPORT

顧客行動を紐解くことで、コモディティ時代にビジネス機会を創出する

「CMO X」研究会 レポート

2014年11月に発足し、活動も9年目を迎えた「CMO X」は、31回目となる研究会を2022年9月30日に開催した。今回はUber Eats Japan、エー・ピーホールディングス、明星食品、ライフネット生命保険のマーケティングをリードする4名が参加した。

写真左から、明星食品 執行役員 マーケティング本部長 中村洋一氏、ライフネット生命保険 営業本部 マーケティング部長 川端麻清氏、「CMO X」Founder 加藤希尊氏、Uber Eats Japan 暫定代表 ジェネラルマネージャー 中川晋太郎氏、エー・ピーホールディングス 取締役 執行役員 COO(現・代表取締役 社長執行役員 CEO) 野本周作氏。

強みとボトルネックを理解し「売れる源泉」を見つける

9月30日、「CMO X」の31回目となる研究会が開催となり、Uber Eats Japan、エー・ピーホールディングス、明星食品、ライフネット生命保険の4社のマーケターが参加をした。リアル開催となった今回の研究会では、業界の垣根を越えた意見交換を通じ、多くのアイデアが生まれていた。

毎回、研究会は各社からのカスタマージャーニーマップとUSPの発表から始まる。インターネットを主な販売チャネルとする生命保険会社として、デジタルテクノロジーを駆使して保険相談や申し込み、保険金などの支払いまで一貫したサービスを提供するライフネット生命保険の川端氏は、生命保険業界における差別化の難しさに言及した。

大手の競合保険会社と比較して新興企業の同社は認知獲得にまだ課題があるため、「どうしたらライフネット生命を消費者に選択いただけるか」訴求ポイントの打ち出しに試行錯誤しているという。さらに申し込みの手軽さが訴求ポイントのひとつであるが、一方で手軽であるがゆえ、解約のハードルも低くなってしまうところもあり、そこにも課題があるという。

また、低価格に特化した競合も出てくる中で、手軽さや価格だけでは絶対的な優位点にならないと語る川端氏。「お客さまに納得して契約していただくためには、生命保険会社としての安心感をこれまで以上に高めなければならない。インターネットを主な販売チャネルとしているので、信頼感の醸成には難しい面もあるが、『正直に経営し、わかりやすく、安くて便利な商品・サービスを提供することで、お客さま一人ひとりの生き方を応援する』という経営理念を実践して安心感を伝えていきたい」と話した。

そこでライフネット生命保険では、開業直後に業界で初めて保険料の内訳を開示...

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