- SNSはプラットフォームによって世界観・ユーザー層が異なる。プラットフォームごとにクリエイティブも使い分ける。
- 世の中のトレンドに瞬時に対応するため、事前準備や社内外の体制づくりを徹底する。
- 外部パートナーごとの特性を理解したうえで、条件に合った運用ができるパートナーに依頼。
SNS運用の極意
約6割の人が利用しているSNS 情報検索に活用する流れも
誰もが気軽につながれて、情報の受信だけでなく発信者にもなれるSNS。日本国内におけるSNS利用者数・利用率は年々上昇傾向にあるとされており、「令和元年版情報通信白書(総務省)」によれば、個人のSNS利用状況は国内で2018年に60.0%にまで達したとされています。
また、最近では情報収集をする際、検索エンジンではなくSNSを使用しているユーザーが増えていることはご存じでしょうか。たとえば「ファッションのトレンドを知りたい」「購入前に商品について情報収集したい」といった際に、SNSで情報収集を行う傾向が強まっているのです。
このように、多くの人が利用し、SNSで情報を得ているという背景から、現在、企業やブランドにとってSNSはユーザーとコミュニケーションを取るための手法として重要視されています。企業がSNSを運用する上でのポイントをお話ししていきたいと思います。
外部パートナーと運用する際のポイントと留意点
重要度が増しているとはいえ、SNSマーケティング専任担当者を置ける企業はほとんどないようです。担当者の業務軽減・業務効率化のために、外部パートナーの力を借りている企業も多いでしょう。共に運用をする外部パートナーの選び方や注意点についても解説します。
外部パートナーの選定基準となるポイントは以下になります。
〇SNSの最新情報、トレンド、ノウハウに精通しているか。
〇炎上予防をはじめSNSリスク対策も相談できるか。
〇「目的・ゴール設定」から「効果測定」まで任せられるか。
〇クライアントの商品・サービスへの理解(愛)を深めてくれるか。
〇評判(口コミ)がよいか。
外部パートナーを探す前に、あらかじめ「予算」と「頼みたい業務範囲・業務内容」は明確にしておきましょう。また、「絶対に譲れないポイント」は何かも社内で意見をすり合わせておきましょう。
「外部パートナー」にはタイプがあり、それぞれ強み弱みがあります。それらを踏まえたうえで最適なパートナーを見つけましょう。
【図1】にタイプごとに解説しているので参考にしてみてください。
SNSにおけるクリエイティブプラットフォーム別のポイント
目に入った瞬間に情報を伝えることができる画像や、音や動きで興味を引くことができる動画といったクリエイティブは、SNSにおいても効果があります。SNSはプラットフォームによって世界観・ユーザー層が異なるため、ここでは主要SNSの特徴とクリエイティブを作成する際のポイントを紹介します。
①Twitter
Twitterは、匿名登録が可能で気軽にいいねやRTをする傾向にあるため、拡散力が大きいのが特徴です。そしてニュースやトレンドに乗ったタイムリーさが重視されます。
〇画像はフォトジェニックさよりも面白さ・タイムリーさを意識。
〇イラストやアニメGIFも人気が高い。
〇動画(最長140秒)や音声(最長140秒・iOSアプリでテスト導入中)にも注目。
Twitterは拡散力が高いため、バズも起きやすいが、その分炎上もしやすいので注意が必要です。
②Instagram
Instagramは日本ではユーザー層が女性57%、男性43%と多様化しています(2019年6月7日Facebook社Newsroom)。
〇画像も動画も縦長が推奨される。
〇必ずしも「映え」を狙わなくてもよい。
〇ストーリーズ(24時間で消える縦型投稿)も活用すべき。特に「投票」「アンケート」スタンプでインタラクティブ要素を加えるとよい。
〇適切なハッシュタグを必ず付ける。
Facebook社の発表によると、ユーザーの4人に1人は「ハッシュタグ検索」を行っており、ハッシュタグフォローの機能も追加されています。そのため、Instagramにおいて、適切なハッシュタグを付けることは重要です。
③Facebook
Facebookは、実名登録なので、他のSNSよりもフォーマルな雰囲気があります。また、中高年やビジネスパーソンの利用も多いです。
〇面白さよりは「有益」「有意義」「役に立つ」テーマが喜ばれやすい傾向。
〇カルーセル投稿(複数のリンク付き画像を並べて投稿できるもの)は自社サイトなどへの誘導に効果的。
Facebook広告は、ターゲティングの精度の高さが魅力です。
世の中やユーザーのトレンドにリアルタイムに反応するには
SNS、特にTwitterの特徴に、「リアルタイムさ」「タイムリー性」があります。しかし、企業が世の中の動きやユーザーの話題にリアルタイムに反応するには、工夫と努力が必要です。瞬発力のある対応をするために、日々意識しておくとよいと思われることを説明します。
まずは...