国立社会保障・人口問題研究所が公表した世帯数の将来推計によると、日本の総人口が減少する一方で、世帯総数は増加し続けている。小規模な家族構成、とくに単身者の増加が顕著となっていく、いわゆる「ソロ社会」への変化をデータで見ていく。
総世帯数は2023年まで増加 3分の1以上が単独世帯
国立社会保障・人口問題研究所によると、日本の総世帯数は2023年まで増加し続けると推計されている(【図1】)。「夫婦のみ」「夫婦と子」「ひとり親と子」のいわゆる核家族の割合が高いことは言うまでもないが、総世帯数を押し上げているのは世帯人員が一人の「単独世帯」であることがわかる。2015年の時点で総世帯数に対する単独世帯の割合は34.5%、すでに3分の1以上に達している。2030年には、この割合は37.9%に上昇する...
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