応募締切まで残りわずかとなった、第55回「宣伝会議賞」。「中高生部門」審査員長の渡辺潤平さんと、特別審査員の私立恵比寿中学(エビ中)・小林歌穂さんに、「いいコピーとは?」「いいコピーを書くにはどうしたらいい?」といったことをテーマに語り合っていただきました。

(左)渡辺潤平社 渡辺潤平
(右)私立恵比寿中学 小林歌穂
コピーの研究をしすぎると「K点」を超えられない
──小林さんは、どんなコピーを「いいコピー」だと思いますか。
小林▶日焼け止めの広告で「絶対焼かない」というコピーがあったと思うんですけど、そんなふうに断言していて、かつコンパクトにまとまったコピーは、頭にドーンと入ってきますね。
渡辺▶確かに、強く言われると「そうかもしれないな」と思うよね。年代・世代に関係なく、効果的なのは、やはり「強く、短く、歯切れのいい」言葉。そういうコピーのほうが、結果的に話題になっている気もしますね。
小林▶強く、短い言葉のほうが、頭に入ってきやすいですね。「あのキャッチフレーズ面白いよね」、みたいに話題にもしやすいです。
渡辺▶コピーを書くときは、自分自身が「グッとくる」ポイントを外さないことが大事です。人に個性があるように、言葉にも個性がある。その個性を、きちんと自分で分かっていることが大事。その上で、その瞬間、自分が一番グッとくる言葉を書けば、それが「いいコピー」なんじゃないかと思います。「宣伝会議賞」は、40万点以上の作品が集まる大規模なアワード。だからどうしても、「傾向と対策」を研究してしまいがち ...
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