現在、シニア世代に人気を集める商品・サービスは、どのようなニーズを捉えているのだろうか。市場でシェアを獲得していくためのポイントを探るため、シニアに人気の園芸・ガーデニング業界を代表する企業の動向を分析する。
Case サカタのタネ
園芸の"育てる喜び"はいつの時代も人気
初心者の成功体験を支援し、継続率高める
同じ品目で3回失敗すると園芸自体をやめてしまう
自宅の庭やベランダを利用して、植物を育てる園芸・ガーデニング。総務省の「統計からみた我が国の高齢者」によると、園芸用植物・園芸用品の「1世帯当たりの年間支出金額及び消費支出に占める割合」は、65歳以上が1万2800円(0.42%)と全世代の中で最も高い。園芸・ガーデニングが高齢者の趣味として継続的に親しまれており、シニア世代に支えられている市場であることがわかる。
種子業界大手のサカタのタネ 広報宣伝部長の清水俊英氏は、シニア世代から園芸が親しまれる理由は、大きく3つあると語る ...
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