シニア世代に向けたマーケティングをどのように取り組んでいくべきか、本特集を編集部が振り返ります。
リアル×デジタルを組み合わせた施策を
総務省統計局の統計によると、2025年には65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は30%に達する見込みだ(2017年は27.7%)。あらゆる企業がシニア向け市場を狙い商品を開発するのも、この大きな市場を狙ってのことだ。
しかし本特集から見えてきたのは、「シニア」とひと括りにできない実態だ。90歳以上の人口が初めて200万人を突破するなど、長寿命化も進んでいる日本においては、ざっくりとした定義では、とてもそのニーズには対応できなくなっている。シニア市場もあくまで「小さな市場の集合体」であって、自社の商品やサービスに合わせて年齢や嗜好性などで、ターゲットを絞っていく必要があるのだ。
一方で企業への取材を通して、シニア世代に共通点があることも見えてきた ...
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