現在、シニア世代に人気を集める商品・サービスは、どのようなニーズを捉えているのだろうか。市場でシェアを獲得していくためのポイントを探るため、シニアに人気のコインランドリー業界を代表する企業の動向を分析する。
Case アクア
進化するコインランドリー
洗濯リテラシーの高いベテラン主婦も利用

従来のコインランドリーのイメージとは違い、清潔で明るい店舗。
店舗数、増加の背景 時短・経済性・清潔志向
コインランドリーと言えば、洗濯機を自宅に置いていない20~30代の男性単身者層が利用していると思われてきたが、昨今ではシニア世代から主婦層に至るまで、利用者が拡大している。その背景にあるのが、店舗数の拡大だ。
厚生労働省の調査によると、1995年の約9200店舗から、2013年に約16600店舗まで増加。直近の店舗数は発表されていないが、2016年に業界で初めて上場したWASHハウスはじめ、大手各社がフランチャイズ展開を進め、消費者の生活範囲に存在するケースが増えてきた。
こうしたコインランドリーに業務用洗濯機を供給しているのが、電機メーカーのアクアだ。三洋電機時代から業務用に強みを持ち、現在は75%のシェアを持つ。
同社 戦略本部 IMCグループ ディレクターの成田篤史氏は、「コインラドリーは、洗濯に対する消費者の課題を解決できるポテンシャルを持っていた ...
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