
7月20日から9月16日までの夏休み期間に開催される「人生ゲーム・ヨロン島」。
幼少時の親しみが原型に
大きなハンバーグを作って食べてみたい。子どもの時に初めてハンバーグを手作りしてから何度となく思い浮かんでいた。個人の力で実現することが難しいこうした想いを具現化するものとしてイベントはとても便利である。「日本一の芋煮会フェスティバル」をはじめ、日常で目にするものを巨大化し、参加者で共有するイベントは数多く行われている。メディアを通じてこうしたイベントを視聴体験することで、実際にやってみたいという想いの顕在化が起こる。
ここ数年、イメージとして描いていたものを実際にやってみることを「リアル」と表現することが多い。代表的なものとして「リアル脱出ゲーム」がある。
脱出という小説・映画・ゲームなどで多く目にする設定で自らが主人公となり、謎を解いて脱出を目指す参加型イベントとして人気を集めている。私も参加したことがあるが、よく練られた設定だった。ゲームは、主催者の用意した設定の中でスタッフと参加者のやり取りで進められるのだが、ほかの参加者の存在がゲームの中にいる感覚を強めている。難易度も絶妙で、もう少しでクリアできる心地良い未達成感もある。
現実のゲームの潮流としては、オンラインによる協力や対戦ゲームのファンが増えている。ルールの整備、参加者の意識やマナーの醸成が進めば、ゲームの世界観をよりリアルな形で提供することも可能になるだろう。
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