スポンサーシップの価値向上へ
イベントにおけるスポンサーシップは、企業が資金や物を提供する対価として、会場内での商品販売・販促活動、告知媒体での企業名・商品名の露出、スポンサー席の確保などが行われる。活動の中心はイベントサイクルのピークとなる開催当日が多い。
しかし、現在イベント自体の評価ポイントとして、開催前後の取り組みとその効果が重要視されてきている。これは、計画やイベント後の活動も含めたイベントサイクル全体を通し、イベントとする考えが浸透してきたことが影響しているからだ。
このことから、開催前後の期間にスポンサーシップを発揮する場面を作ることで、より良い効果が得られるようになる。
ここ最近、スポンサー提案としてプレイベントを開催することが増えている。例えば、開催地周辺のゴミ拾いや健康増進イベントなどがこれにあたる。これらは、イベントのために新たに行うものではない。既に行っていた取り組みをスポンサーになったことを契機にイベントの一環として実施しているものが多い。
このように、得られる機会を最大化し、イベント・企業の双方にとって良い影響を残す活動を創りだせるかどうかがスポンサーシップの価値を高めるポイントである。
開催までの"ゆとり"を活用
今、予算の削減や人材不足などの事情から民間との連携を強めた形でイベントを開催する自治体が増えている。また、"ゆるキャラ"の活躍などにより「地域」に注目が集まり、企業からのコラボレーション提案も増えている。
この状況をイベントに置き換えて整理してみよう。
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