2020年の東京五輪に向けて、世界から注目を集める日本の観光業界。総合旅行サイトを運営するエクスペディアの日本法人オフィスでは、国内外から訪れる人々を迎え入れる態勢を整えている。
社員の思いが反映されやすく、自由度の高いオフィス環境
400社以上の航空会社と3万都市以上のホテルを組み合わせ、1億通り以上ものツアーを提案する総合旅行サイト、エクスペディア。その日本法人であるエクスペディアジャパンは2020年の東京五輪を控え、近年業務が拡大しつつある。現在は約100人の社員が働いているが、その数は近年、急増している。その中でオフィス移転計画が動き出したのは2015年の春ごろのことだった。
2006年に日本法人を設立したが、現オフィスからも近い六本木の旧オフィスは2フロアに分かれており、部署間の連携の強化が課題だった。そこで「急増した社員を収容し、なおかつ部署を越えた連携をより円滑にする」という目的のもと、移転プロジェクトは進められた。各部署から1人ずつ代表者が集まり横断チームで議論を重ねたところ、最も多かった要望は「オープンスペースを広く、そして多く設けること」だった。
新オフィスの広々としたオープンスペースは、音響設備やプロジェクターセット、ステージなども完備し、全社員が集まってのイベントはもちろんのこと、外部の関係者を集めた記者会見やイベントなどにも使用できる。普段は休憩やランチをとったり、ミーティングをしたりと様々な用途で使われており、この場所を中心にコミュニケーションの円滑化という課題が解決されつつある。同社で広報業務に携わる村井晶奈氏は「月に一度開かれるハッピーアワーパーティーなど、社内イベントでも部署間の交流が広がっていると実感しています」と胸を張る。
オープンスペース奥のステージ壁面には世界中の観光地の絵を描き、「グローバル企業であること」「旅行サイトを提供していること」を表現した。このほか …