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担当者が語るIRの現場

国内外で投資家との対話重視 カプコンIR担当が語る

カプコン

従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者によるリレー連載です。

個人投資家の多くは同社のゲームファン。
開発者など現場の想いを伝える機会を増やすため、
冊子とサイトで情報を発信している。

対話を強化し、成長を続ける

当社は1983年の創業以来、『ストリートファイター』『バイオハザード』『モンスターハンター』など独創的なタイトルを数多く開発してきたゲームソフトメーカーです。ゲームを通じて人に感動を与える「感性開発企業」を基本理念に、世界的にも人気が高い多数のコンテンツを、ゲームのみに留まらず、映画やアニメ、遊技機など多彩に展開してきました。

一昨年30周年を迎えた当社ですが、ここ数年ゲーム業界はスマートフォンの普及により、かつてない大きな変革の時期を迎えています。パッケージとしてのゲームから、配信する時代へとビジネスモデルが急激にシフト。加えてハード面での技術革新も大きい。ただ、その中で当社はあくまでもコンテンツメーカーですので、「ワンコンテンツ・マルチユース」を基本戦略に、高い技術力と創造力でしっかりとした面白いコンテンツをつくっていくことに今後も変わりはありません。

現在当社の株主構成は、海外投資家が全体の37%ほどを占めています。これは国内の他の企業と比べても比較的高い水準かと思います。その理由として当社のコンテンツの知名度が海外で高く、タイトルによっては海外での売上が国内を上回るという特徴があります。このことから、国内だけでなく海外投資家への対応にも注力しています。北米やアジア、欧州などへ年7回訪問するほか、IRサイトの英語開示についても日本語のサイトとの掲載タイミングや情報量に格差が生まれないようにしています。

その中で、当社が国内外問わず最重要視しているのは …

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