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専門メディアの現場から

グローバル化する冷凍食品業界を追いかける『冷凍食品新聞』

冷凍食品新聞

業界ごとに存在する数多くの専門メディア。広報担当者にとっては、メディア対応の登龍門となることも多いでしょう。その編集方針やヒット企画、注力テーマを聞き、関係構築のヒントを探ります。

冷凍食品業界の代弁者

冷凍食品に関する業界紙の中で最も古い、1969年創刊の『冷凍食品新聞』。主に冷凍食品メーカーや問屋、スーパー、外食チェーン、冷凍食品関係団体などの読者に向け、冷凍・チルド食品、食品機械・設備の専門情報を伝えている。

「冷凍食品の生産量のおよそ6割が外食・業務用で使われています。そのため、業務用市場の動向や商談会などのイベント情報も多く取り上げています」と編集長の山本純子氏は説明する。

一般市場では、コンビニでの売り場の拡充にともない、冷凍食品はより身近な存在になりつつある。

「従来は冷食=スーパーでしたが、コンビニで売れ始めると、テレビやラジオなどメディアの注目度も高まりました。私も専門紙の編集長という立場から、今年すでに5回テレビに出演しています(笑)」。

あるテレビ番組で山本さんが紹介した商品は、放送後わずか45分で完売したことも。「専門紙に加え消費者向け媒体も発行する私たちの使命は、常に冷凍食品業界の代弁者であること。メーカーの想いを消費者に広く伝えていく努力もしていきたいです」と話す。

また、2014年はフランス国内に900店舗以上を持つ冷凍食品専門店「ピカール」が日本に上陸。一方で加工食品メーカーの海外進出も加速している。

「北米やヨーロッパ中に和食のマーケットが広がり、海外と国内の境目がなくなってきている。日本の高度な冷食技術をもって海外に展開すれば、爆発的に売れる可能性もあり、私たちもそうしたところに目を向けて、日本ブランドが世界で受け入れられる可能性を追っていきたいですね」。

冷食業界の黒船、「ピカール」の上陸がホットな話題
2014年11月、イオンはフランスの冷食専門小売チェーン「ピカール」のコーナーを日本で初めて導入。4年連続でフランス人の好きな食品ブランドNo.1となった人気ブランドの上陸に、業界からの注目が集まっている。

リリースは郵送、ファクスで

記者は付き合いの深い業界関係者のネットワークからネタを見つけることが多く …

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