新しいアイデアや事業は、社内のコミュニケーションの場から生まれることも少なくない。こうした作用を生み出すスペースを設けている企業のオフィス哲学とは?
広々としたエントランスホール中央には、「食料・水・環境」という事業領域を説明する映像が流れる白い大きな映写台。同じく壁面には1テーマ2分ほどのイメージ映像が流れる9面の液晶パネルが並ぶ。能動的に操作できる設備により、初めてクボタを訪れた人にも企業メッセージを届けている。この液晶モニターをパソコンとつなぐことで、このスペースを使ったプレゼンも可能。
真新しい京橋トラストタワーのオフィスには、今年の5月に移転したばかり。「社員の通勤やお客さまが訪れやすいアクセスの良さを第一に考えました」(東京総務部 部長 内田裕輔氏)。
準備には3つのワーキンググループを設け、期間は約1年半をかけた。新築のビルということで、建築計画時からクボタの社員が参加することで、最適な施設環境の設置、そしてコストの削減にもつながったという。また災害対策ヘの備えや、東京都の条例などに基づいたバリアフリー対応も万全だ。
エントランスはギャラリーも併設した、初めての訪問でもリラックスできる広々とした空間。本社が大阪にあるクボタにとって ...
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