協賛企業から出される商品・サービスのプロモーションについての課題解決策となるアイデアを企画書形式で募集する「販促会議 企画コンペティション(販促コンペ)」。昨年9月、応募総数4013本の中から第14回のグランプリに輝いた「オセリポ!」について、制作者の迫氏、松沢氏、久松氏の3人に、企画が生まれた背景や制作の裏側、受賞後の変化について聞いた。
初めてのチームでグランプリ獲得
──まずは受賞、おめでとうございます。
3人:ありがとうございます。
迫:実は今回の販促コンペが、この3人で取り組んだ初めてのコンペになります。新しいチームでやるときは初回が大事だと思っています。楽しくやることも重要ですが「最初だからこのくらいでいいや」という考えはなく、最初の結果が良ければ次の挑戦にも意欲的になります。ただ、いい結果は追い求めていましたが、まさかグランプリまで獲得できるとは思いませんでした。
松沢:実は、私のキャリアのスタートは広告ではなく建築設計でした。リーマンショックを機に独学でグラフィックに転向し、インハウスデザイナーなどを経験。現在のクリエイターズグループMAC(パナソニックグループの広告制作会社)で3年ほど前からアートディレクターとして活動しており、パナソニックから出向してきた迫さんと久松さんに出会いました。2019年のMetro Ad Creative Awardの私の受賞作を見た迫さんが声をかけてくれて「いつか一緒に仕事がしたい」と話していたのですが、ようやく今回一緒に取り組むことができました。
久松:私は4年前、パナソニックに入社してすぐに宣伝会議の「コピーライター養成講座」に通っていました。そこで販促コンペのことを知り、1人で応募したのですが、箸にも棒にもかかりませんでした(笑)。今回、チームで取り組んでみて...