今年の「販促会議 企画コンペティション」(販促コンペ)には、4013点の企画が集まった。今号では、グランプリ、ゴールド、シルバーの6点と審査員個人賞を紹介。審査員講評や受賞者コメントに加え、最終審査会の様子もレポートします。

授賞式は感染症対策のため、参加人数を制限したなかで行われました。

今年の4月27日に、協賛企業13社による自社の商品やサービスについての課題を公開。6月16日まで企画を募集し、9月9日の授賞式にて受賞企画の発表を行った。授賞式では嶋 浩一郎審査委員長が全体について講評し、「今年はとにかくレベルが高かった。販促・SP領域ではあらゆることがやりつくされたと思っていたのに、こんなクリエイティブなアイデアがまだまだ生まれるのかと、可能性を感じた。販促コンペは『アイデアの異種格闘技』だが、(今回は)アイデア同士が素手で殴り合うような激戦だった」と語った。
販促コンペとは
「販促会議 企画コンペティション」は、協賛企業から出される商品・サービスのプロモーションについての課題を受け、解決策となるアイデアを企画書形式で募集するコンテストです。当コンペティションでは、「販促=人が動くコミュニケーション」と捉え、2010年7月から開催を重ねてきました。今回で第14回目となります。実務の課題を解決し、「人が動く」「売上につながる」斬新なアイデアを募集しました。
審査基準

審査過程


企画名 「オセリポ!」

【受賞者】迫健太郎(会社員)、松沢洋祐(クリエイターズグループMAC)、久松 葵(クリエイターズグループMAC)
受賞者コメント
「ライトニングボルト」。今回の企画を考えるきっかけとなった、オセロの技名のひとつ。これを初めて知った時の衝撃たるや。その数カ月後、グランプリが決まった瞬間。メンバーでお互いの顔を見合わせた時の衝撃たるや。
販促コンペのおかげで刺激的な時間をたくさん過ごせました。そして「オセリポ!」をきっかけとして、オセロがさらに人々から愛されるものになれば、本当に嬉しいです。世の中にポジティブな衝撃を与えられるような、ライトニングボルト級のアイデアを目指して活動して参ります。ありがとうございました。
メガハウス
発売50周年を迎える「オセロ」の楽しさを伝え、遊んでみたくなるアイデア
最終審査員講評
嶋 浩一郎氏 博報堂ケトル
オセロが好きな人がさらにオセロを好きになり、オセロ未体験者にとってはオセロに興味を持つきっかけになる。そして、拡散させたくなる!テクノロジーを活用した企画は、時に生活者に手間をかけるが、この作品はただオセロをしている横にスマホを置くだけ。余計なことはしなくていい。それだけで、オセロが楽しくなる。シンプルな企画は強い。
最終審査員講評
井上忠司氏 ビーコンコミュニケーションズ
オセロについてこんなに考えた時間はない。そう思わせるほど沢山の企画が集まった中、この「オセリポ!」は新しい発見に満ち溢れていた。オセロの打ち方にこんな技名があったのか!「手塚システム」「裏ヨーグルトプリン」...