実店舗での情報技術の活用が注目を集めている。キャッシュレス決済は当たり前となり、さまざまな業態で無人店舗の実証実験が行われている。販売員に代わって接客するロボット、アパレルや化粧品売り場におけるバーチャルフィッティングなども珍しいものではなくなった。ひと昔前に想像していた未来の店舗が現実のものになりつつある。
店頭ツールのデジタル化の波も、いままでに何度かあった。ICタグを使用した商品検索や、ビーコンを活用したプッシュ型の店内広告配信などだ。これらは必ずしも購買行動や店舗運営の効率化に結び付かず、実証実験で終了するものが多かった。しかし、この先、店頭ツールがさらに進化していくという期待を抱かせてくれたのも事実だ。
今回紹介する「フェイスパックARフィッティング」は、そんなデジタル化した店頭ツールが、いよいよ本当の意味で、売り場の課題解決に寄与できるようになったことを示す好例である …
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