化粧品の「お試し」方法が多様化している。美容部員にメイクをしてもらったり、自分で店頭の試供品を試したり、はたまた「YouCamメイク」のように疑似体験したり。ブランド側はどこに価値を見出しているのか。
広告ビジュアルとアプリでのメイク体験で新しい価値を提供
高級化粧品ブランド「エスティ ローダー」は5月28日、人工知能(AI)技術を活用して、雑誌広告のモデルと同じメイクを、スマートフォン上で自分の顔にシミュレートできる施策を開始した。
パーフェクト(東京・港)が開発・運営するバーチャルメイクアプリ「YouCamメイク」の機能「AIルックトランスファー」を用いた施策。「YouCamメイク」で「エスティ ローダー」の広告ビジュアルを読み込んだあと、「いますぐトライ」をタップすると、カメラが利用者の顔を映し、モデルと同じメイクが反映される。
雑誌広告は、それぞれ7月号の小学館『Oggi(オッジ)』、集英社『BAILA(バイラ)』、同『MORE(モア)』、光文社『VERY(ヴェリィ)』など女性誌11誌に出稿した。訴求した商品は、「エスティ ローダー」でも人気だというファンデーション「ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ」。「カバー力」や「くずれにくさ」が支持されている点のようだ …
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