商品を店頭で「ためせる」店舗が増えている。消費者が信用できるのは、もはや販売部員のアドバイスではなく自分の体験なのかもしれない。そんなニーズを汲みとった売り場が大丸札幌店にオープンした。
「ためせる・見つかる・楽しめる」をコンセプトにした売り場を、大丸札幌店(札幌・中央)が4月25日、新たにオープンした。名称は「KiKiYOCOCHO(キキヨコチョ)」。「ビューティ」「フーズ」「雑貨」など3つにジャンル分けされた、計25店舗で構成している。全国各地から期間限定で旬のブランドを紹介するイベントスペースもある。
「ためせる」のは8ブランド。なかでもクラフトビール「ビアセラーサッポロ」の飲み比べセットや、「ダイソンヘア」のドライヤーレンタルサービスが好評だ。
また、「キキヨコチョ」の売り場のひとつ、「アミューズボーテ」にも人気が集まる。デパートコスメを中心に、さまざまなブランドの化粧品をそろえ、気軽に製品を試して欲しいものだけを購入できる。大丸札幌店1階の化粧品コーナーと取り扱いブランドが一部重複しているが、「直接試して、納得した上で買いたい。気軽に試したい」という顧客のニーズに沿い、自分で試せる、いわゆる「セミセルフ」形式でのコスメ販売が好調だという。
「キキヨコチョ」には、「にゃんコイン」という同売り場限定のサービスもある。「キキヨコチョ」で5628円(税込)以上の買い物をすると、「にゃんコイン」が1枚もらえる。「にゃんコイン」は、「キキヨコチョ」内のガチャガチャ(カプセルトイ)コーナーで使うことができ、漫画家・コラムニストの辛酸なめこ氏が監修した「KiKiみくじ」やクーポンなどが入ったカプセルが引ける。5628円に設定したのは、「ゴロにゃん」の語呂合わせだそうだ …