「二子玉川ライズ」は、東急電鉄が30年かけて磨き上げた東京・二子玉川再開発プロジェクトの結晶に等しい。そのライズが2015年の第二開業で、同エリアの進化をさらに加速させている。

「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」外観。休日に周辺のファミリー層を集めるだけでなく、平日にもオフィスワーカーや宿泊客の人気を集めている。
開業イベントで13.4億円売り上げる
東京・二子玉川駅の周辺エリアが活況だ。東急電鉄の4~9月期の二子玉川駅の乗降客数は前年同期比16%増だった。同エリアを訪れる人のお目当ての一つは、2015年ゴールデン・ウィークに開業した「二子玉川ライズ・ショッピングセンター(SC)・テラスマーケット」だろう。「二子玉川ライズSC」の「第二期開業」として新たにオープンした新商業施設だ。
「テラスマーケット」は、「109シネマズ二子玉川」を含む17店舗を第一弾としてオープンし、翌5月3日に第二弾として「蔦屋家電」の営業をスタートした。
4月24日から5月6日に開催した開業イベント期間中で、約3億円の売上高を記録した。第一期開業の「二子玉川ライズSC」にも相乗効果をもたらし、同SCの売上高は期間中、前年比27%増の13億3800万円をマーク。来館者数は10万9000人で、この期間中の二子玉川駅乗降客数は前年比26%増となった。
オープニングイベントは「縁日」をテーマに実施。オランダの彫刻家・物理学者であるテオ・ヤンセン氏を招き、同氏が手がけた芸術作品「ストランドビースト」を商業施設としては初めて展示した。加えて複合型イベント「ENNICHI by太陽と星空のサーカス」を開催。ライブパフォーマンス、ワークショップ、マルシェ、映像作品の上映などを組み合わせ、約200におよぶイベントを用意した。
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