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店の魅力の打ち出し方

2000人の行列を生んだ三段階の開店告知

LUCUA 1100(ルクアイーレ)

商業施設「LUCUA(ルクア)」の入る「大阪ステーションシティ・ノースゲートビルディング」の西館にオープンした「LUCUA 1100(ルクア イーレ)」。開店日の朝5時に並ぶ人も生み出した、その開店告知とは。

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地下2階から10階までに158店舗が入る「LUCUA 1100」。西日本初出店の「マックス ブレナー チョコレートバー」などが人気を集めている。

5カ月前から始まったプロモーション

「LUCUA 1100」の開店は2015年4月2日。さかのぼること5カ月前の2014年11月、グランドオープンに向けての開業プロモーションはスタートした。

三段階に分けられるプロモーションの第一段階は、2014年11月~12月のティザー期。交通媒体を中心に、情報を制限し、施設名・ロゴ・コンセプト・一部テナントのみを発表。

専門店の「1000(セン)」と百貨店の「100(ヒャク)」を足した数字に、ドイツ語で「あなた(お客さま)の」を意味する「ihre(イーレ)」をかけた施設名「LUCUA 1100(ルクア イーレ)」や、上質さを演出し、「大人ルクア」を表現したロゴデザインで期待感を煽った。

第二段階となる2015年1月~2月。まずは記者会見を行い、全ての概要・テナントを発表。記者会見から2月までは、交通媒体のボリューム増に加えて、ティザー期よりも新聞、雑誌、ウェブなどのメディアを使ってプロモーションを実施。

異なるジャンルを組み合わせた「まじわり」が「LUCUA 1100」のコンセプトであり、それを伝えるカラフルな「まじわり玉」をメインビジュアルに据えた広告を展開した。特に交通媒体では「まじわり玉」が電車内や駅構内をジャック。そのビジュアルから話題を呼んだ。

あわせて、「LUCUA メンバーズカード入会キャンペーン」を実施し、会員獲得を促進。新規登録を行うことで、開業前の「LUCUA 1100」内覧会へ招待するなどの特典付与を行った。

3月からオープンまでの開業期には、マスメディアに加えてイベントなども開催。重視したのは、開業告知だけではなく、大阪での認知度が低い新テナントの情報を伝え、オープン前までに魅力に触れてもらうことだった。

そのため、ファッション・カルチャー・ライフスタイル・美のテーマごとに著名人を招いた「MAJIWARI,HAJIMARI ワークショップ」を行い、会場にテナントのディスプレイを設置。トークショーでは著名人がテナントのおすすめ商品を紹介した。

3月下旬にはカード会員から約500名を招待したプレミアムパーティーを開催。外人モデルを起用してのファッションショーで、各テナントの魅力を再度訴求した。また ...

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